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“リビングシアター”構築のポイント劇場がある暮らし――Theater Style(5/5 ページ)

リビングルームでホームシアターを楽しむには、いろいろ気をつけなければならない点がある。ごく普通のリビングルームをシアターに仕上げるポイントや機器の使いこなしについて、「デジタル閻魔帳」でおなじみの麻倉怜士氏と話をしてみた。

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麻倉氏:「ウッドブラインドは(遮光目的のほかに)角度調整で反射音の拡散の役割を与えられるでしょう。そうした意味では、幅広羽根(我が家の場合は50ミリ幅)のウッドブラインドとカーテンのコンビネーションは悪くないかもしれません」

 リビングシアターは、シアター専用室と大きく頭を切り換えて作らなければならない。シアター専用室は音楽を聴いたり、映画を見たりといった場合だけに使うが、リビングシアターは利用している時間の大半を普通のリビングとして利用する。

 この違いを強く意識しておかなければ、満足のいく画質を得られたとしても、家族全員で“良かった”と思える部屋作りをすることは難しいと思うからだ。

麻倉氏:「あと、本田さんはソニーのAV用学習リモコンを使っていますが、これも家族の理解という意味では重要でしょう。ホームシアターを設置した本人だけならば、各機器の付属リモコンを使い分けることもできるでしょうが、家族が迷わず必要な機能にアクセスするためにはマクロ機能などがある学習リモコンが有効です」

 実は我が家で使っているリモコンは、当時日本ではまだ売っていなかったRM-AV3000を米国で安価に仕入れてきたもの。日本では選択肢の少ない学習リモコンだが、欧米ではかなりの数が発売され、中にはインターネットから設定をダウンロードし、USB経由で設定できるといったものもある。

 たとえば手元のRM-AV300には、『アンプ/液晶テレビ/CoCoonチャンネルサーバの電源をオン→アンプの入力端子をCoCoonに設定』というマクロや、『テレビをオフ→電動スクリーンを下げる→プロジェクタの電源をオン→部屋の明かりを暗くする』というマクロなどが登録されている。

 リビングルームは自分だけの空間ではない。だからこそ必要な対策もまた、実は専用ルームよりもはるかに多いのかもしれない。

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