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タッチスクロール&カラー液晶を備えたコンパクトHDDプレーヤー「H10」レビュー(2/3 ページ)

iPod Miniを始め、多くの製品が競う小型HDD搭載プレーヤー市場にアイリバーが投入したのが「H10」だ。5GバイトのHDDやカラー液晶のほか、タッチパネルやFMラジオ、ボイスレコーディングなど、多彩な機能を搭載している。

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音質は素直、しかし、アルバム単位での操作性には難あり

 ここからは実際の機能性についてチェックしていこう。まずは基本となるオーディプレイヤー機能についてだ。

 ライブラリ管理ソフトは同社オリジナルの「iriver plus」。プレイヤー機能とライブラリブラウザ画面が分離した独特のインタフェースを持つソフトだ。ツリーからのブラウズ機能をサポートせず、あくまでライブラリに登録されたファイルから目的となる音楽ファイルを探す、というスタイルであるため、iTunesやSonicStage、Beatjamなどに慣れていると少々使いにくく感じてしまう。シャッフル再生が主体なら問題はないかもしれないが、アルバム単位で聞くことが多い筆者のようなユーザーだとストレスを感じる。

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iriver plus。左ウィンドウはプレイヤー、右ウィンドウはライブラリを管理するメディアライブラリと2分割されている
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メディアウィンドウにはすべての楽曲が表示される。アルバム名やアーティスト名で絞り込みたい場合には、ウィンドウ右上から検索・選択する

 H10に転送されたデータだが……、ライブラリに登録されたアルバムごとの曲順設定が、まったく本体に反映されていないことに驚く。HDDプレイヤーのいいところは、PC内部のライブラリをそのまま持ち歩けるということだと思うのだが、H10では「そのまま」という部分がまったく機能していない。アルバム単位で聞くことが多いユーザーにはツラい。自分でプレイリストを作ればこの問題は解消できるが、楽曲データが多い場合には対処しきれなくなる。早急に改善してもらいたい点だ。

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iriver plusに写真のように収納されている楽曲を転送すると、下のように曲順がバラバラになってしまう。アルバムの曲順をそのままに保ちたいならば、自分でプレイリスト作成し、転送する必要がある
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自分でプレイリストを編集しないと、アルバムの曲順設定がまったく反映されれない

 音質は非常に素直で聞きやすい。ブラス系やピアノ曲などではやや平板に感じることもあったが、全体的にはソースの持ち味をいかしたナチュラルな味付けだと感じた。5バンドのイコライズ機能もサポートしてはいるものの、個人的には使う必要はないと思う。特に低音部を少しでもブーストすると、途端に全体の音像がくすむ印象があるので、その意味でもイコライザはオフにして利用したい。

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5バンドのイコライズ機能を搭載している。低音を持ち上げると音像がくすむので、高音部を若干持ち上げる程度にしておきたい

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