取り回しのよさと性能のバランス優れた3CCD機――松下「NV-GS250」:レビュー:ビデオカメラ特集(3/3 ページ)
3CCD採用カメラを家庭用ムービー製品群にずらりとラインアップしている松下電器産業。その中で、取り回しのよさと性能のバランスが優れた幅広いユーザー向けの新製品「NV-GS250」の実力を探ってみた。
カラーナイトビューは、通常と0ルクスの2モードから選択。もちろん、内蔵フラッシュでの撮影も可能だが、0ルクスでは液晶モニターのライトパネルの照射で撮影できる。この際、フォーカスはマニュアルのみとなる。
このジョイスティック方式では、ほかの製品のようなボタン系と比べると、画面だけに視線を集中しやすい。つまり、ブラインド操作が可能だ。ファインダーを利用している際にも、使いやすい操作系だといえる。ただし、かんじんのファインダーの画質は、モニタよりも色彩・解像度ともかなり落ちる。
電源投入から撮影可能になるまでには、4秒ほどの時間がかかるが、クイックスタートボタンを押してオンにしておけば(ランプが点灯)、1.7秒で撮影できる。ただし、この待機状態では通常撮影時の半分の電力を消費。また、モードダイヤルを変えると解除されてしまう。
メモリカードへの静止画撮影では、解像度は2048×1512/1600×1200/1280×960/640×480ピクセルで、画質はアイコンで表示され、一見わかりにくいのだが、標準画質と高画質(アイコン内の□が多いほう)から選べる。もちろん、テープ撮影時にフォトショットボタンを押して、カードへ同時撮影も可能だ(640ピクセル解像度のみ。また、ワイド撮影モードでは不可)。
従来機種でおなじみのマイク付きフリースタイルリモコン(撮影開始・停止/2段速ズーム/フォトショットの操作が可能)も標準で付属。また、「NV-GS400K」と同じくUSB2.0(ハイスピード)ビデオクラス対応で、付属のMotionDV STUDIO 5.3J LE for DVを利用すれば、USB接続時でもDV接続時のようにカメラの再生制御や自動取り込みが行える。カメラ本体だけでなく、製品全体のパッケージとして見た場合、充実度はかなり高いといえる。
さほど大きな価格差はないため、購入時には若干スペックが上の「NV-GS400K」、あるいは、“最小・最軽量”の「NV-GS150」と迷うかもしれない。しかし、「NV-GS400K」は「NV-GS250」と比べて、さらにひと回り大きい。中庸をよしとするわけではないが、一般的なユーザーであれば、取り回しもよく、性能も十分な「NV-GS250」が最適といっていいだろう。
屋外で静止画撮影を行ったサンプル画像
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