ズームはヘビー級、サイズ/価格はベビー級――光学25倍「GR-D250」:レビュー:ビデオカメラ特集(1/3 ページ)
日本ビクターの“ベビームービー”「GR-D250」は、光学25倍という高倍率のズームレンズを搭載しながら、実売5万円前後というお買い得モデル。基本機能はしっかり搭載されており、操作も簡単で初心者にお薦めのビデオカメラだ。
デジタルビデオカメラ特集の最後は、低価格製品に目を向けてみよう。今回紹介する日本ビクターの“ベビームービー”「GR-D250」は、光学25倍という高倍率のズームレンズを搭載しながら、5万円前後で購入できる製品だ。
ビクターでは、HDDムービー「Everio」を発表し、この新たなスタイルのビデオカメラに注力しているが、もちろん、DVカメラから手を引いたわけではない。やさしい操作の“ベビームービー”、高画質志向の“e-ムービー”、縦型軽量コンパクトの“ポケットe-ムービー”などを提供している。
ビクターというと、個人的にはDV誕生からまもない1995年、いち早く小型軽量を実現して登場した、縦型ポケットムービー「GR-DV1」の印象が強い。その“スパイカメラ”のようなデザインとともに、大きな注目を浴びた。また、ビクターの現行ビデオカメラの特徴の1つに、電源を入れたままの状態で、液晶モニターの開閉動作、あるいは、ファインダーの引き出し動作と連動して、自動的に電源がオン・オフされる「クイックパワーオフ」という機能がある。1997年に発表された「GR-DVX」ですでに搭載し、さらに内蔵レンズカバーも同時に連動して開閉するギミックが、実に魅力的だった。
低価格製品とはいえ、「GR-D250」にもこのクイックパワーオフなど、基本機能はしっかり搭載されている。また、マイコン搭載の「データバッテリー」を新たに採用し、より正確なバッテリ残量を液晶モニターで確認できるようになった。ただし、CCDはメガピクセルではなく、68万画素の1/6インチCCD(有効画素数34万)を採用し、また、SDメモリーカードスロットも非搭載だ。
バッテリは1時間程度の連続撮影が可能なタイプが付属。実撮影時間では30分とやや不安はあるが、オプションのBN-VF714(実撮影時間で1時間)、BN-VF733(同、3時間弱)はサイズがかなり大きくなってしまう。本体が小型・軽量なだけに、ホールド時のバランスがやや失われてしまいそうだ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


