コダック、話題の無線LANデジカメ「Kodak EasyShare-One」を披露:PIE2005
コダックが、「フォトイメージングエキスポ 2005」の同社ブースで、話題の新コンパクトデジカメ「Kodak EasyShare-One」を国内初披露。画像のやり取りがワイヤレスに行える無線LAN対応で、大型3インチのバリアングルタイプ液晶ディスプレイも装備。日本での発売は……?
コダックは、3月17日から東京ビッグサイトで開催している「フォトイメージングエキスポ 2005(PIE2005)」の同社ブースで、全世界で話題となっている新コンセプトのコンパクトデジカメ「Kodak EasyShare-One」を国内初披露した。
Kodak EasyShare-Oneは、今年1月に米国で開催された2005 International CESで発表されたもの。有効400万画素CCDと光学3倍ズームという組み合わせ自体は特に目立つところはないが、注目されているのが無線LANに対応している点だ。
記録メディア用のSDメモリーカードスロットのほかに、本体上部にSDIOカードスロットを搭載。専用無線LAN SDIOカード(IEEE802.11b対応)を利用することで、撮影した画像をオンライン上のアルバムサーバにアップロード/ダウンロードできるという。
この無線LAN機能ではほかにも、同社製フォトプリンター「Kodak EasyShareプリンタードック」やPCへの画像のワイヤレス転送、EasyShare-One同士での画像データの交換、店頭プリント端末への転送といった、従来メモリーカードやUSBケーブルを経由して行っていた画像のやり取りがワイヤレスで簡単に行える。さらに電子メールの送受信機能も備えている。
また、搭載する液晶ディスプレイもデジカメとしては最大級の3インチ(23万画素)でしかもタッチパネル機能を備えており、さらにバリアングルタイプを採用してロー/ハイアングルからの撮影や自分撮りなども簡単にできるようになっている。これだけの機能を103(幅)×63(高さ)×26(奥行き)ミリ・重さ約225グラムの手のひらサイズボディに収めているのだ。
レンズはSCHNEIDER-KREUZNACHのC-VARIOGONを採用し、光学3倍ズームの焦点距離は35ミリ判換算で36-108ミリ(F2.9-4.9)。記録メディアはSDメモリーカードを使うが、内蔵メモリも256Mバイトという大容量を搭載しているので、通常の利用なら内蔵メモリで十分足りそうだ。
米国では6月の発売を予定しており、価格は599ドル。欧州など他の地域も6月から順次出荷していくという。気になる日本での展開だが「世界展開していくが、日本だけは発売が未定。本体のローカライズはそれほど手間ではないが、無線LANを活用した各種ネットサービスが日本語対応になっていないのと、競合ひしめく日本市場で6万5000円前後のコンパクトデジカメが受け入れられるかという懸念もある。ただし、国内でも要望が多ければ検討はしたい」(同社)。
またブースでは、同じくCESでお披露目したポケットサイズのフォトビューワー「Kodak EasyShare Picture Viewer」も参考出展していた。
87(幅)×58(高さ)×12(奥行き)ミリのクレジットカードサイズに2.5インチの液晶ディスプレイとSDメモリーカードスロットを搭載。デジカメで撮影した画像をSDメモリーカード経由で閲覧できるほか、本体に32Mバイトのメモリも内蔵し、画像データを保存できる。米国では5月に発売予定で、価格は149ドル。日本での発売は未定という。
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