“あの操作感”を車内でも――iPod対応カーナビを触ってきた(2/2 ページ)
“BMW純正品”にもなるなど、iPodを車内で楽しむ製品が人気だ。その中で“業界初のiPod対応カーナビ”として登場したケンウッド「HDM-555」の使い心地をさっそく試してみた。
iPodの液晶を“直接さわる”操作感覚――カーオーディオならではの機能も
液晶に表示されるiPodのコントロール画面には「プレイリスト」「アーティスト」「アルバム」「曲」「ジャンル」「作曲者」などの項目が並ぶ。HDM-555はの7V型液晶はタッチパネル液晶なので、表示されている項目を指でタッチするだけで操作が行える。普段iPodに表示されている画面がほぼそのまま表示されるので、“iPodの液晶画面を直接さわって操作する感じ”といえばいいだろうか。
アルバムや曲を選んで再生を開始しても、操作感覚はiPodと変わらない。再生・停止、早送り・早戻しなどもタッチパネルをさわるだけで行えるほか、再生中の曲を繰り返す「1曲リピート」、アルバム内の曲をランダム再生する「アルバムランダム」、iPod内の全曲を対象にランダム再生を行う「曲ランダム」などの操作も行える。カーオーディオらしい機能として、曲頭の10秒だけを再生する「スキャン」機能も搭載している。
液晶には1画面で最大6項目までの表示が行える。miniを除くiPodが液晶の1画面に表示できる項目数も最大6項目なので、画面切り替えを伴う操作を行う際に違和感を感じることもない。液晶画面下のバーをタッチすると素早く画面をスクロールさせることが可能となっており、iPodでのホイール操作に相当する快適さを味わえる。
接続中のiPodの液晶には「KENWOOD」と表示され、iPod側から曲のコントロールすることはできないが、レジューム機能を備えており、再生中にiPodとの接続を解除したり、エンジンを切った場合でも、再生を再開すれば停止した場所から再生される。
接続中のiPodには「KENWOOD」と表示され、iPod側からのコントロールはできない。ちなみに、HDM-555はiPodの充電機能も備えている。接続中は随時充電が行われるので、iPodのバッテリー切れを心配する必要はない
「(ビー・エム・ダブリューのような)ディーラーオプションでのみ装着できる純正オプションとして開発することも考えましたが、カーナビ市場を盛り上げたいという思いから、あえて“iPod対応の市販カーナビ”として発売することにしました」とは同社カーエレクトロニクス市販事業部・国内営業部の山田貴史氏。
HDM-555は3月中旬からカー用品店などに並び始めているが、市販カーナビとしては初めてiPodに対応したということもあり、販売店からの反応は良好だという。同社では、HDM-555は5万台、接続ケーブル KNA-i77は1万本の出荷を目指している。
「“iPod対応”がどこまでユーザーにアピールするのかは正直読めないところもありますが、強力なアピール材料になると考えています。次モデルでは、iPod以外のポータブルプレーヤーへの対応も視野に入れながら、接続に光ビーコン端子を使用しないなど、より汎用性の高い接続方法も考えていきたいですね」
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