VHSを“特別扱い”しない3 in 1――東芝「RD-XV34」:レビュー(2/3 ページ)
東芝がVHS+HDD+DVDの“3in1”レコーダー「RD-XV44/34」を発売した。同社のVHS一体型としては初めてEPGを搭載し、より一体感を持った使い勝手を実現。またRDシリーズでは初となるスポーツ中継延長機能など、旧モデルの「RD-XV33」から大きな進化を果たしている。
一番の特徴は、VHS一体型でありがちな「HDD+DVDレコーダーにVHSデッキをポン付けしました」的な製品ではなくなっていることだ。ソフトウェアを中心に一体感を高め、他社製品と比較してもブラッシュアップされた印象を受ける。
たとえば、VHS側のEPG予約は松下の「DMR-E150V/E250V」が既に採用しているが、DIGAはEPGから取得した予約情報をVHSユニット側の予約機能に転送するタイプ。このため、録画予約の管理画面は別々になってしまう。対してRD-XV34は、EPGでVHS側の予約も可能なうえ、すべての録画予約を「録るナビ」で一覧できる。HDDまたはDVDに録画するつもりで予約した番組を、後でVHSに切り換えることもできるし、その逆も可能だ。
また、VHS再生時には、特別な操作をすることなくD端子やS端子から映像を出力できる(他社製品では、出力できなかったり、入力切り換えなどの作業が必要だったりする)。この点はRD-XV33から継承した部分だが、テレビとの接続が1系統で済むのはありがたい。ただし、HDD、DVDで録画しているときや、ダビング時には出力できないため、VHS専用のAV出力も用意されている。
VHSユニットの映像もD端子、S端子にも出力できる。ただし、HDD、DVDで録画しているときや、ダビング時には出力できないため、VHS専用AV出力も準備されている。DV入力端子は、RD-XV34/44共に装備。下位モデルでは省略されることの多い部分だが、RD-XV34でもきっちりサポートしている点は評価できるだろう(クリックで拡大)
VHSを含めた3メディア間のダビングも、シームレスになった。「簡単ナビ」からダビング機能を呼び出せば、分かりやすいユーザーインタフェースで6方向のダビングが可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.