デザイン一新、美しい有機ELディスプレイ――ソニー「NW-E405」:レビュー(2/3 ページ)
ソニーの「NW-E507/E505」「NW-E407/E405」は、従来製品からガラリとイメージを変えてきたフラッシュメモリプレーヤーだ。スティックタイプのボディに、有機ELディスプレイとジョグレバーを搭載したその機能性と操作性をレビューから探ってみた。
このユーザーインタフェースは「スティックタイプの筐体を握り込んだときの親指の位置」に最適化して作り込まれているのだ。本当に、親指一本をクイクイと動かすだけで、ほぼすべての作業が行える。個人的な感想だが、多機能プレイヤーの中でも、クリエイティブメディアのMuvoシリーズと並んで優れたユーザーインタフェースだと思う。
有機ELディスプレイの表示画面はこちらだ。このサイズだとモノクロの液晶パネルを利用する製品が多いが、視認性については雲泥の差と言ってよい。どんなところでも見やすく、そして非常に明るい。
ちょっとおもしろいのが、透明感のあるアクリルカバーの下に明るい文字が表示されるため、なんとなく文字が浮き上がって見えることだ。本体の作りも秀逸だが、こういうちょっとした演出も高級感を醸し出すのに一役買っていると思う。
再生機能は、通常再生のほか、シャッフルとアルバム/プレイリスト単位のリピートをサポートする。この辺は一般的なオーディオプレイヤーと同じだ。音質面はソニーらしい広がりのある音で、解像感も文句なし。筆者の所有しているNW-E95では、微かなホワイトノイズが発生しており、音量が小さくなるたびに気になっていたが、本機ではそういった不満は感じない。
ATRAC3plusの256kbpsでエンコードしたソースであれば、そのままでも十分に満足できると思う。やや低音部のパンチに欠けるように感じるなら、ユーザーEQでBASSとTRBLEをそれぞれ1メモリだけ調整してやろう。たったそれだけの調整で、音像のイメージはぐんと良くなるはずだ。
音質・デザイン・操作性が高次元で融合――USB 2.0への対応は今後の課題
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