動画も静止画もキレイな薄型Xacti「DMX-C5」（4/4 ページ）

三洋電機の動画デジカメ「DMX-C5」は、前モデルに比べて薄く軽く小さくなったボディに5メガ光学5倍ズームを搭載し、MPEG-4動画と静止画を気軽に高画質で撮れる。最新Xactiの実力を探ってみた。

[荻窪圭，ITmedia]

作例

• 静止画編

5倍ズームもあればかなり寄った撮影をすることができる。多摩川の河原にて猫を撮影。曇天下なので色はおとなしめだが、しっかりしたリアルな描写だ

桜の木に止まっていたメジロを望遠端で撮影。春らしい空といい露出といいピンク色の桜といいバランスが取れたいい写真になった。やや逆光気味だったが、必要な箇所はちゃんと描写されている。ただISO50で1/150秒F6になったが、望遠側ではできるだけ絞り開放でシャッタースピードを上げて欲しいところ

同じくメジロをデジタルズームを使って撮影。4.5倍のデジタルズームをかけたので、かなりディテールが荒れてしまった。デジタルズームもいいがここまで無理に大きくする必要はなかったかも。ただディテールは荒れているが色は非常に良くて2倍程度でとどめれば実用的だ

国分寺市真姿の池湧水群近くの農家の蔵。コントラストが高い厳しい構図だが、白いところは気持ちよく白く、メリハリがある写り。日差しの雰囲気が出ていてよい。高輝度部があるとそこに引っ張られて露出アンダー目になるデジカメが多いが、C5はそういうこともなく素直に明るいときは明るく撮ってくれる

国立天文台にて。ドーム部がややトビ気味ではあるが、その分全体に明るめに撮れている。メインの被写体をちゃんと明るく撮ろうとしてくれるのはよい

同じく国立天文台のアインシュタイン塔。逆光気味ではあるが暗く鳴りすぎず、白トビするところはうまくトバした絵作りだ。ディテールはちょっと甘め。ボディの構造上、縦位置写真を撮りづらいのはちょっとした難点かも

塀の穴からちょこんと顔を出している猫。ISO100でで1/75秒F4.4。ISO50時に比べてちょこっと暗部が荒れている

近距離でストロボを発光してみた。普通ならマクロモードの距離だが、C5はノーマルのままでいけるので便利。発光量も申し分ないが、ストロボがレンズの下についているので、近距離だとちょっと光の当たり方が不自然になる

スーパーマクロモードでミニサボテンを撮影。ピントもばっちりあっているし、ディテールもちゃんと出ている。これはよい。白熱灯下で撮ったが、オートではちょっと赤みが出たのでワンプッシュのカスタムホワイトバランスを利用

ISO50

ISO200

ISO400。同じ構図で、ISO50、200，400と撮り比べてみた。明るい箇所は気にならないが、背景など暗めのところを見るとノイズの様子がわかる。できればISO50や100で撮りたいところだ

• 動画編

ビル屋上人工芝のフットサルコートにて。さすが動きが滑らかでボールを蹴る音もちゃんと拾っている。動画はこちら（mp4形式 2.3Mバイト）

狛江にある江戸時代の念仏車。六角柱に描かれた文字（南無阿弥陀仏）を順番に回せば念仏を唱えたことになるというユニークなもの。こういう動画だからこそ面白いものを見つけたとき、C5のの良さが出る。動画はこちら（mp4形式 8.2Mバイト）

至近距離に突然現れたヒヨドリ。ズームも滑らかで、環境音もきれいに拾っている。動画はこちら（mp4形式 3.6Mバイト）