プラズマよりも明るくキレイ――ビクター、D-ILAリアプロTV発表(2/2 ページ)
日本ビクターが、独自デバイス「D-ILA」を使ったリアプロジェクションテレビ“Big Screen EXE”を発表。プラズマテレビよりも明るく、液晶テレビよりも低消費電力な「第3のテレビ」は、61V型と52V型が用意される。
プラズマテレビより明るく、液晶テレビより省エネ
プラズマ/液晶などデバイス直視型の大画面テレビに比べて、投射型のリアプロTVは低消費電力なのも売りの一つだ。
新製品は52V型/61V型ともに消費電力が198ワットとなり、300〜500ワット前後になるプラズマテレビは言うに及ばず、32型ブラウン管テレビ(同社製で205ワット)や40V型液晶テレビ(同256ワット)よりも少ない電力消費で、“地球に優しい省エネ大画面テレビ”であることをアピールする。
省エネ設計ながらも、プラズマテレビよりも明るい画面を実現。輝度は52V型が700カンデラ/平方メートル、61V型でも500カンデラ/平方メートルを達成している。ちなみに、同社製50V型プラズマテレビの輝度は430カンデラだ。
サイズは61V型が1456(幅)×1042(高さ)×470(奥行き)ミリで重さ46.3キロ、52V型が1264×914×412ミリで重さ39.8キロと、両機種ともに21型ブラウン管テレビ(同社製で奥行き482ミリ)よりもスリムで29型ブラウン管テレビ(同48.5キロ)よりも軽い“薄型軽量設計”。デザインも液晶/プラズマテレビ感覚のスタイリッシュな外観に仕上がっている。
また、HD映像を非圧縮デジタル信号で入力可能な「HDMI端子」を装備したほか、同社HiFiオーディオでも採用されているオブリコーンスピーカーと専用バスレフボックスの採用で、低音から高音まで迫力ある音を再生できるという。
そのほか、完全日本仕様で作られた“Big Screen EXE”には、各種デジタルチューナー内蔵以外にデジタル/アナログ波に対応したEPG「テレビ番組ガイド」(Gガイド採用)を搭載するほか、テレビ音声をはっきり/ゆっくり再生できる“テレビ「きき楽」”機能、生活情報ネットワークサービス「Tナビ」対応など北米モデルにはない機能も多数用意されている。
「画質面でも国内独自の画作りを実施。また、ノイズリダクション機能も(北米モデルに比べて)強化している」(同社)
「昨年の北米での発売以来、ユーザーから国内でいつ発売するのかという声を非常に多くもらった。だが日本ではこれまで過去何度かプロジェクションTVが登場しては消えている。“暗い・画質が悪い”という従来のプロジェクションTVのイメージを払拭しなければいけないかった。デジタル放送の本格普及や、記録再生/通信のデジタル化など追い風もある。今後はマイクロデバイス方式のプロジェクションTV市場が大きく伸びると期待している。近いうちに月産3万台体制を構築する予定。50インチ以上はすべてマイクロデバイス方式のプロジェクションTVでカバーしたい」(同社専務の土屋栄一氏)
主な仕様は以下のとおり。
型名 | 「HD-61MD60」 | 「HD-52MD60」 |
---|---|---|
サイズ | 61V型 | 52V型 |
表示部(幅×高さ) | 1350×760ミリ | 1150×650ミリ |
デバイス | 0.7インチD-ILA×3(アスペクト比16:9) | |
解像度 | 1280×720ピクセル | |
ランプ | 110ワット超高圧水銀ランプ | |
消費電力 | 198ワット | |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 1456×1042×470ミリ | 1264×914×412ミリ |
重さ | 46.3キロ | 39.8キロ |
価格 | 78万7500円 | 68万2500円 |
発売時期 | 5月中旬 | 5月下旬 |
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