使い勝手に磨きをかけた新“DIGA”、「DMR-EH50」を試す:レビュー(4/4 ページ)
DVDレコーダーの定番となっている「DIGA」に2005年春モデルが登場した。「スゴイがかんたん!」を掲げ、使い勝手にフォーカスした新製品群だ。まずはスタンダードモデルとなる「DMR-EH50」を試してみよう。
ちょっとおもしろいのは、DVD+Rの方がDVD-Rよりも録画できる時間が短く、容量にして80Mバイト程度小さくなっていたこと。今回はリコー製の8倍速対応メディアを利用したが、書き込み品質も明らかにDVD-Rより劣っている。1メーカーのメディアだけで結論付けるのは早計だろうが、もともとDVD-R/RWドライブからDVDマルチへ進化してきたドライブでは、-Rのほうが得意というのは良くあること。少なくとも、DMR-EH50であえてDVD+Rを利用するメリットはないと思う。
使い勝手に磨きをかけた2005年DIGA
先日レビューしたパイオニア「DVR-530H」ほどドラスティックな変化ではないが、やはり“使い勝手”という点にフォーカスして磨きをかけたのは同じだ。DIGAシリーズは、もともと大きな癖がない、分かりやすい操作性を実現していたが、新製品はそれが進歩した印象を受ける。とくに、リモコンでの操作性は確実に良くなった。
ただし、タイトル毎レジュームがない、メニュー内ではHDD、DVDの切り換えができないといった疑問点は残る。ファイナライズが相変わらずメニューの深い位置にあり、ダビングと同時にファイナライズできない点も変わっていない。そろそろ、ダビングと同時にファイナライズというオプションを追加しても良いのではないだろうか? DVR-530Hの時も触れたが、追記を可能にしておくの良いことだが、DVD-Rへ少しずつダビングという使い方は、そう多くないと思うのだ。
注目のクイックスタートは、待機電力とのトレードオフという問題はあるものの、確かに便利だ。長い起動時間を嫌ってDVDレコーダーの電源を入れっぱなしにしている人でも、これならこまめに電源を切る気になれるだろう。
今回はスタンダードモデルの「DMR-EH50」ということもあって、目立つ機能追加こそないが、普通に使っていて不満が生じないのは、「やはりDIGA」といったところか。
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