速報
東芝とソニー、次世代DVD規格統一は「何も決まってない」
次世代DVDメディアに0.1ミリ層のBlu-ray方式が採用される見通しとの報道に対し、東芝とソニーは「話し合いを続けているのは事実だが、まだ何も決まっていない」とコメントした。
青紫色レーザーを利用した次世代光ディスクの統一規格で、Blu-ray Discと同じ保護層0.1ミリ厚の構造が採用されそうだとする一部報道について、東芝とソニーは5月10日、「まだ何も決まっていない」とのコメントを発表した。
ソニー広報センターは「ソニーと松下電器産業、東芝の3社で規格統一に向けた話し合いを行っているのは事実。ユーザーの利便性を考えると、シングルフォーマットが理想的との立場は従来と変わらないが、報道されたようなことは何も決定していない」とコメントした。
東芝は「統一に向けた話し合いは進めているが、0.1ミリ層を統一案とする事実はなく、HD DVDプロモーショングループのメンバーに対して統一案を打診する予定もない」とコメント。「5月11日から開かれる「Media-Tech Expo 2005」(米ラスベガス)で「HD DVDを大容量化した再生専用ディスクなどに関する発表を予定している」とした。
同日付けの日本経済新聞によると、次世代DVD統一規格の具体案が早ければ週内にもまとまる見通しという。ディスク構造は保護層0.1ミリ厚のBlu-ray方式を軸に調整し、ソフト技術は東芝方式を採用する方向で、ソニーと東芝は来週にも、両陣営メンバーに統一案を打診すると報じた。
関連記事
- ソニーと東芝、次世代DVD規格で合意間近――日経報道
- 次世代DVD“規格統一”の方向性を探る
新聞報道で注目が集まった「次世代DVD規格の統一交渉」。実際には断続的に進んできた動きが表面化しただけのようだが、では、どのような方向で規格統一が検討されているのだろうか。 - ほんとなの?――次世代光ディスク統一規格報道の「真相」
次世代光ディスク統一規格について、ソニーと東芝が交渉を進めていると報じられた。果たしてどこまで話し合いが進んでいるのか? 真贋入り交じっている情報をまとめてみた。 - 次世代DVDの統一規格に向け、ソニーと東芝が交渉
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.