キヤノン、手ぶれ補正付き12倍ズームの5メガ機「PowerShot S2 IS」
キヤノンはデジタルカメラ「PowerShot S2 IS」を発表した。同S1 ISの後継機種で、500万画素CCD/手ぶれ補正付き光学12倍レンズ/DIGIC IIなどで全体的な機能向上が図られた。
キヤノンは5月18日、デジタルカメラ「PowerShot S2 IS」を発表した。6月2日より販売の予定で、価格はオープン。実売価格は6万円を切る程度になる見込み。
新製品はPowerShot S1 ISの後継機種。コンパクトなボディは同様ながらも、35ミリ換算で36〜432ミリ相当となる光学12倍のズームレンズを搭載する。このズームレンズは望遠時の色収差補正に効果的なUDレンズが組み込まれた9群11枚構成で、高倍率と高画質を両立したという。約4倍のデジタルズームも搭載しており、光学レンズと組み合わせて約48倍のズームが行える。F値は2.7〜3.5。
シフト式光学手ブレ補正機構も引き続き搭載する。オン/オフ以外にも、撮影時のみ同機能を有効にすることで消費電力を押さえる「撮影時」モードと流し撮り時の効果を生かしながら被写体にピントを合わせることができる「流し撮り」モードを新たに備えた。
1/2.5インチ 有効画素数500万画素のCCDを搭載するほか、描画エンジン“DIGIC”もDIGIC IIに強化することによって各種レスポンスの高速化に成功しており、起動時間はPowerShot S1 ISの約3秒から約1.4秒へと短縮されたほか、オートフォーカスやUSB転送時のスピードも高速化された。
撮影モードダイヤルの位置にかかわらず、押すだけで動画撮影モードに入ることのできる「ムービーボタン」が搭載されており、最高でVGA 30フレーム/秒の滑らかな撮影が可能だ。同社製コンパクトデジカメとしては初めてステレオ録音が可能になっており、DVカメラに迫る動画撮影が楽しめる。
動画撮影時にもオートフォーカスやズームが利用きるほか、動画撮影中でもシャッターボタンを押すと静止画が撮影できる「フォト・イン・ムービー」によって、静止画/動画のシームレスな撮影が楽しめる。
バリアングル液晶はS1の1.5インチから1.8インチに大型化され、より映像の確認が容易になったほか、暗いシーンの確認時には自動的に液晶輝度が上昇する「ナイトビュー」機能を搭載した。
撮影するシチュエーションにあわせた設定がプリセットされた「モードダイヤル」は「新緑紅葉」や「スノー」「ビーチ」などが新たに用意され、全18種類となった。このモードダイヤルには被写体の特定の色だけを変換する「マイカラー」も追加され、液晶画面で画像を確認しながら自分だけの画像を撮影できる。連続撮影機能も強化され、高速連続撮影モードならばメディア容量の限界まで、1秒あたり2.4枚の撮影が可能。マクロは0センチまで接近できる「スーパーマクロ」を新たに搭載した。
記録メディアにはSDメモリカード、電源には単三型アルカリ電池もしくはニッケル水素電池4本を使用する。アルカリ乾電池使用時で約130枚、ニッケル水素電池使用時で約550枚の撮影が可能だ。サイズは113.0(幅)×78.0(高さ)×75.5(奥行)ミリ、約405グラム(本体のみ)。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | Powershot S2 IS |
---|---|
撮像素子 | 1/2.5インチ 有効画素数500万画素CCD(総画素数530万画素) |
記録画素数 | 静止画:2592×1944、2048×1536、1600×1200、640×480 |
動画 | 640×480(30/15fps)、320×240(30/15fps) |
記録形式 | 静止画:JPEG(Exif 2.2)、動画:AVI(画像データ MotionJPEG、音声 ステレオWAVE) |
シャッタースピード | 15秒〜1/3200秒(15秒〜1.3秒のスローシャッター時にはノイズリダクション処理あり) |
ISO | オート、ISO50/100/200/400相当 |
ホワイトバランス | オート、プリセット(太陽光/くもり/電球/蛍光灯/蛍光灯H)、マニュアル |
レンズ | 光学12倍 35mm判換算36−432mm、F2.7−F3.5 |
電子ズーム | 約4倍 |
液晶ディスプレイ | 1.8インチバリアングル液晶 |
記録メディア | SDメモリカード |
電源 | 単三型アルカリ電池4本、単三型ニッケル水素電池4本 |
サイズ | 113.0(幅)×78.0(高さ)×75.5(奥行)ミリ |
重さ | 約405グラム(本体のみ) |
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