デジタルチューナー搭載の“ハイビジョンDIGA”登場(2/2 ページ)
松下電器産業は、地上・BS・CS 110度デジタルチューナーを内蔵した“ハイビジョンDIGA”2機種を7月15日に発売する。ハイビジョン放送をそのままの画質で録画できる「DRモード」(TS録画)やHDMI端子を搭載。
DRモードで録画した番組をDVDにムーブする際は、春モデルから搭載された「バーチャルマルチエンコーダ」により、最適な画質設定を行いつつ、SD解像度(525i)にダウンコンバートできる。バーチャルマルチエンコーダは、エンコード時に仮想エンコーダが複数の条件でエンコードを行い、その結果から最適なエンコード条件を検出して実際にエンコードを行う仕組みだ。
録画メディア | 録画・再生の可否 | 書き込み速度 |
---|---|---|
DVD-R | 録画(CPRM対応)/再生 | 8倍速対応 |
DVD-RAM | 録画(CPRM対応)/再生 | 5倍速対応 |
DVD-RW | 録画(ビデオモードのみ)/再生 | 4倍速対応 |
DVD+R | 録画(ビデオモードのみ)/再生 | NA |
DVD+RW | 再生のみ | ー |
また、ハイビジョンDIGAの「PEAKSプロセッサ」には、新開発の「ハイレゾリューションHDコンバーター」(仮称)を内蔵している。これは、同社のBlu-rayレコーダーが備えていたアップコンバーターの新版といえるもの。SD画質の番組を1080pのフルハイビジョン解像度にアップコンバートしてHDMI端子からデジタル出力できる。
「一度ダウンコンバートしてDVDメディアに保存した番組を、再びハイビジョン解像度に戻して出力する。もちろん、画質は元のままではないが、“ハイビジョンに迫る高画質”だと考えている」(同社)。
さらに、アップコンバーターとHDMI端子の組み合わせは、DVDビデオソフトを楽しみたい人にもメリットがある。「DVDビデオも1080pにしてHDMI端子から出力可能だ。DVDソフトは、著作権保護の関係でD端子からアップコンバートした映像を出力できないが、(著作権保護機能のある)HDMI端子の搭載により、それが可能になった」。
ユニバーサルデザインも導入
ハイビジョンDIGAのもう一つの特長は、“かんたんDIGA”という愛称通りのユニバーサルデザインだ。今回は、世界初という音声による設置ガイド「かんたん音声設置ガイド」を搭載したほか、ボタン数を絞った「ボタンすっきりくるくるリモコン」が付属する。かんたん音声設置ガイドは、最初に電源を投入したときに実行される設定ウィザードに、音声解説を付加したもの。ユーザーに専門知識がなくても、受信チャンネルなどの設定を容易に進めることができる。
リモコンは、名前と同じ“すっきり”仕様だ。リモコン表面のボタン数はわずか28個となり、普段使わないボタンはすべてカバーの下に整理した。なお、リモコン表面のボタンは、DIGAのユーザーアンケートを参考にして、50%以上の人が「よく使う」と答えたものに絞っている。
映像入力は、S端子&コンポジット端子の3系統。出力はHDMIとD4端子のほか、2系統のS端子&コンポジット端子を備える。このほか、デジタル放送の双方向サービスに利用するイーサネットポートや光デジタル音声出力などもある。出力本体サイズは、430(幅)×396(奥行き)×79(高さ)ミリ。重量は、DMR-EX300が約5.6キロ、DMR-EX100は約5.5キロ。
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