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“簡単・高画質”を誰の手にも――ペンタックス「オプティオ S55」レビュー(1/5 ページ)

ペンタックスのエントリー向けコンパクトデジカメ「オプティオ S55」は、群を抜いた個性や独自機能はないが、一般的な撮影ではまず困ることのない“ツボをしっかり押さえた設計”が売りの「誰でも簡単に撮影が楽しめる」1台だ。

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 ペンタックスの「オプティオ S55」は、「どこでも、誰でも、撮影を楽しめる」ことを目指したエントリー向けのコンパクトデジカメだ。光学3倍ズーム、大画面液晶など、必要十分な機能を備えている点は、他のコンパクトデジカメと大差はない。競争の激しいこのクラスのデジカメは、プラスアルファの魅力をどうするか、という各社の工夫が見所となる。

 S55の魅力は、簡単に扱えるのにしっかりとした写真が撮れるという“優れた操作性”だ。独特の機能が満載、というわけではないが、ツボを押さえた安定感のあるスペックを備え、ペンタックスが想定したとおり、誰でも、簡単に撮影が楽しめるカメラに仕上がっている。

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誰でも使いやすいツボを押さえたデジカメであるペンタックスのオプティオ S55

いたってノーマル、だから使いやすい

 S55は、外観は少し“ずんぐりむっくり”とした印象。フラットなボディだが、いわゆる薄型デジカメのカードのような薄さはないので、シャツの胸ポケットに収まりがいい、というわけにはいかない。ただ、その分持ちやすく、構えやすいというメリットもある。

 さらに本体前部の左側面に傾斜を持たせ、プレートを装着することで、さらに構えやすいように配慮されている点も好感が持てる。右側面も多少傾斜をつけているほか、レンズとフラッシュがやや中央よりに設置されているので、誤って指がかぶってしまう、ということもあまりなさそうだ。外装はアルミニウム合金で、梨地処理が施されていて、それなりに高級感があるところもいい。

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左右に傾斜を持たせ、持ちやすい本体。厚みが多少ある点も持ちやすさに繋がっている

 本体背面には2.5インチの大型液晶を搭載。明るさや色の再現性については特に不満点はない。撮影、再生時の情報も比較的多く表示できるほか、文字サイズも大きいので、初心者でも使いやすいだろう。リアルタイムヒストグラムの表示にも対応している。

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背面には2.5インチの大画面液晶を備える。明るさや見えやすさも十分

 大画面を生かして、メニュー表示でズームボタンを押すと、文字が拡大される仕組みには感心した。単に大きくなるだけではなく、ヘルプ表示のような機能もあると、初心者にもいっそう使いやすくなるだろう。

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通常のメニュー画面。文字のサイズも大きく、見やすい
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ズームボタンで文字を拡大できる

 再生時には、最大12倍まで拡大表示できる。サムネイル表示が9コマ表示だけという点と、拡大再生の反応がやや鈍い点は少々物足りないが、特に大きな問題点にはならないだろう。

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サムネイル表示は9コマのみ
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