リビングのITはこれ1台――メリハリのある画質と多機能さが魅力の東芝「26LH100」:特集:夏ボで狙いたい液晶テレビ(3/3 ページ)
各社の夏モデルの中で、ちょっと個性的なのが東芝の「ちょっとタイム“face”」。デジタル放送のストリーム録画にも対応するHDDレコーダーを内蔵し、汎用Webブラウザ、電子メール送受信機能を備えるなど、リビングのITを一手に引き受ける機能を持つ。
情報端末機能としては汎用のブラウザ、Eメール送受信機能を備える。松下電器産業や日本ビクターが採用している「Tナビ」のようにカスタマイズされたコンテンツに限定するのも悪くないとは思うのだが、ITmediaの読者なら、やはり汎用のWebブラウザや電子メール送受信機能は魅力に思えるのではないだろうか。
またこれらの機能を使う上で実質欠かせないのがUSBキーボードだ。一般的なUSBキーボードが利用可能で、キーボードを利用することで使い勝手は格段に向上する。URLの入力はもちろん、ローマ字かな入力もサポートし、ブラウザではカーソルキーでのリンク間移動なども行える。
ブラウザ操作では、PCとは若干キー割り付けが異なる部分もあるが、検索エンジンなどもストレスなく利用できる。FLASHなどの再生は行えないものの、ブラウザとしての再現性は高く、ITmediaもなんの問題もなく表示できた。またパネル解像度が高いため、一昔前のインターネット対応テレビなどに比較するとメールも実用的な情報量で表示される。汎用の情報端末として十分使える機能だ。
明るいリビングで家族も良く使う人に
PCとの接続は実質D端子のみとなるため詳細には触れないが、ビデオカードの持つ720P/1080iといった設定を利用すれば、問題なく表示は可能だった。もっともオーバースキャン気味なのは同時評価したほかの2製品(D端子接続)と同様で、作業用のメインPCモニターとして使うのはちょっと無理だ。
26LH100は明るく見栄えのする画質が特徴的だった。またリモコンでのチャンネル操作が容易でインターネット利用も実用的など、日中は家族が明るいリビングで使うことも多いといった人には向いた製品といえる。もちろん画質を「シネマ」に切り換えたり、自分なりにアレンジすれば、照明を落とした部屋で長時間映画を楽しむのに適した画質を得ることも可能。さらに、基本的に艶やかな発色はアニメーションの視聴にも向いており、実写映像で気になった暗部のノイズ感もアニメではほとんど気にならなかった。
また今回は詳細には触れなかったものの、内蔵のHDDレコーダーも魅力だ。現状デジタル放送を単体録画できるレコーダーは高価だし、アナログチューナーのみのレコーダーを使って外部デジタルチューナーとの連携録画を行うときは面倒な操作を強いられることも多い。機械が苦手な家族や子どもが予約録画を行うのは難易度が高いだろう。その点、DVDメディアなどにダビングできない点は注意が必要だが、デジタル放送も録画してから見る、といった向きには価格的にも十分魅力があるはずだ。
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