レビュー
“質実剛健”な光学手ブレ補正+高倍率ズーム機「サイバーショットH1」:レビュー(3/4 ページ)
サイバーショットの新モデルは、光学手ブレ補正機能付きの12倍ズーム機「DSC-H1」。オーソドックスながらも基本性能はしっかり押さえた“質実剛健”な1台を、作例とともに見ていこう。
サイバーショットらしい素直な画質
さて肝心の画質だが、これはもうサイバーショットらしい爽やかさ。逆光気味時のパープルフリンジやワイド端時のわずかな樽型収差が気になることはあるが、このクラスではしょうがない面もある。オート時は記憶色を強調せず、晴天下では晴天下なりに、曇天下では曇天下なりに写るのも特徴だ。オートホワイトバランスは屋内でやや不安定な傾向があり、暗い場所ではカスタム設定がうまく効かないことも。屋外で力を発揮する望遠デジカメといっていいと思う。
サイバーショットにはTシリーズやMシリーズ、Fシリーズのようにソニーらしい個性的なデザインのモデルと、WシリーズやVシリーズのようにオーソドックススタイルのモデルがあるが、DSC-H1は後者だと思う。派手ではないが、質実剛健系の作りとなっている。
携帯性では松下DMC-FZ5に、機能の多彩さではキヤノンPowerShot S2 ISにやや見劣りする面もあるが、DSC-H1はしっかりしたグリップや基本性能の充実、大きな液晶ディスプレイというアドバンテージを持つ。「今日は〜を撮るぞ」と思って持って行くのにふさわしい存在感のある超望遠デジカメで、これに1.7倍のテレコンをつければある意味最強かもしれない。
作例
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