20世紀フォックスがBlu-ray採用――決め手は著作権保護
Foxは、Blu-ray採用は「BDAがハリウッドのニーズと懸念に応える著作権保護技術を採用したことの直接の結果」だとしているが、HD DVDはこれに「誤解を招く」と反論している。
Twentieth Century Foxは7月29日、Blu-ray Dicsフォーマットで自社のコンテンツをリリースすると発表した。北米、日本、欧州でのBlu-rayハード立ち上げに合わせて、映画やテレビ番組などの作品をリリースするという。
Foxは昨年10月にBlu-ray Dicsフォーマットを推進する業界団体Blu-ray Disc Association(BDA)に加盟したが、このときは同フォーマットで自社のコンテンツをリリースすると確約してはいなかった(10月5日の記事参照)。
FoxはBlu-rayで作品をリリースするという決定について、BDAが最近Foxおよびハリウッドコミュニティー全体のニーズと懸念に応える著作権保護技術を採用したことの直接の結果だとしている。
対立する次世代DVD規格を支持するHD DVD陣営はこれに対し、声明文の中で次のように述べている。
「本日の20th CenturyのBlu-ray支持に関する発表は意外なものであり、どちらのフォーマットがより堅固なコピープロテクトを提供するかについて誤解を招くものだ。HD DVDのコンテンツ保護システムはFoxが支持するシステムと同等レベルのセキュリティを提供する。われわれはまた、Blu-ray Dicsフォーマットとそのコピープロテクトシステム案は、消費者に再生と信頼性の問題を引き起こす可能性があると考えている。HD DVDは堅牢で更新可能で標準化されたコンテンツ保護を信頼性、コスト効率、柔軟性とともに提供する。多くの主要映画会社がHD DVDフォーマット支持を表明した理由はそこにある」
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