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ジョブズ氏来日――「iTMS-Jは日本のためにつくられた」(1/2 ページ)

既報の通り、アップルコンピュータは「iTunes Music Store」を開始した。その開始を告げるイベントにはスティーブ・ジョブズ氏が登場、さながらMac World基調講演のような盛り上がりを見せた。

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 既報の通り、アップルコンピュータは8月4日に都内でイベントを開催。音楽配信サービス「iTunes Music Store」(iTMS-J)の開始を発表した。イベントには米Apple Computerのスティーブ・ジョブズ氏が登場し、8月6日にオープンするアップルストア 渋谷店やiPodの現状などについてもコメントした。

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スティーブ・ジョブズ氏

アップルストア渋谷店――「アップルは日本が大好きだ」

 8月6日にオープンするアップルストア渋谷店は、国内で銀座/大阪/名古屋に次ぐ4番目の同社直営店で、都内では2店舗目となる。「ご存じのように、アップルは日本が大好きで、大きくコミットしている。アップルストアはMacを購入するには最適な場所だ」(ジョブズ氏)

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国内4番目の直営店舗であるアップルストア渋谷店を紹介するジョブズ氏

 ジョブズ氏はWindows PCとMacの成長曲線をグラフに示し、「Windows PCは15%程度の成長曲線しか描いていないが、Macは2005年第1四半期は40%を超える成長を記録している」とMac OS X “Tiger”の紹介を交えながらコメントした。

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Windows PCとMacの成長曲線

iPod――「もっと日本で成功したい」

 iPodについては、日米のポータブルオーディオ市場を紹介しながら、「日米の両方でiPodは大きなシェアを持っている。しかし、日本ではまだMDプレーヤーの所有率が高く、まだまだシェアを高める余地はある。もっと日本で成功したい」と意欲的に語った。

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ジョブズ氏が示した国内ポータブルオーディオ市場の種類別シェア。「まだまだMDを使っているユーザーが多いが、彼らに“次に使いたいプレーヤーは?”と尋ねれば“デジタルオーディオプレーヤー”と答えるはずだ」

 また、2005年1月に行われたMac Worldにて自身が述べたよう、車載ソリューションの充実ぶりについても言及した。「2006年には、日本国内の100万台以上の車でiPodを楽しめるようになる」と、国産車メーカーとの強い協力関係にあることをアピールした。

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iTMS-J――「日本で作られた、日本のためのiTunes Music Storeだ」

 そしてスピーチはいよいよ山場を迎える。「日本で作られた、日本のためのiTunes Music Storeだ」とジョブズ氏が紹介したのがiTMS-Jだ。

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日本のために作られた

 「これまでiTMSは5億曲以上を販売し、いまでも毎日150万曲を販売している。米国では同種の音楽配信サービスにおけるシェアを82%確保しているが、それは米国以外でサービスしている19カ国も同じ状況だ」「日本でのサービス開始に伴い、15以上のレコード会社から提供を受けた100万曲を用意した。これはもちろん毎日増えていく」

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iTMS-Jを紹介するジョブズ氏
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日本でのサービス開始に伴い、世界規模でのシェアは85%にものぼるという

 「15以上のレコード会社と協力し、100万曲を用意した」というジョブズ氏だが、事前に協力が発表されていたエイベックスも含め、具体的なレコード会社名やレーベル名や語られることはなかった。

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