“デザインに主張あり”の高級ポータブル機、amadana「VP-110」:レビュー:ポータブルDVD特集(2/3 ページ)
「美しいカデン」を提供するamadanaが作った“高級”ポータブルDVD、それが外観に竹を使った「VP-110」だ。秀逸なデザインが目を引く1台だが、エレクトロニクス製品としての“仕上がり”は?
この薄さにもかかわらず、バッテリーは本体に内蔵済みで約3時間は動作する。さらに、本体裏面へ付属バッテリーパックを取り付ければ、合計で約5時間の連続再生が可能だ(貸出機のバッテリーでは実測が不可能な状態だったため、この製品のレビューのみメーカー発表値を記載)。ただし、外部バッテリー装着時は1.4キロ近い質量になってしまう。
本体前面にあるディスクハッチノブを右へスライドすると、ロックが解除され、ドライブカバーが数ミリだけ開く。少々開けづらいのだが、これを手で押し上げて、ディスクを挿入すればいい。ディスクの動作音は回転開始時のみ少し鳴るが、再生中はほとんど聞こえてこない。
操作パネルの認識は意外にしっかりとしており、確実かつ素早く反応してくれるので、ストレスを感じることはほぼない。本体上に用意されているのは、display(再生情報の表示切替)、set up(設定)、menu(DVDメニュー呼び出し)、カーソル(中央で「決定」)、音量の大/小、前/後スキップ、再生/一時停止、停止となる。タッチ式センサーのせいか、早送り/早戻し(ともに2/4/8/20倍)は前/後スキップ長押しには割り当てられておらず、リモコンのみで実行可能だ。
再生可能なDVDディスクは、仕様では市販のDVDビデオ、および、DVDビデオとしてファイナライズされたDVD-Rのみとされているが、DVD-RWディスクもビデオモード記録であれば再生可能だった。また、2層記録のDVD-R DL、および、DVD+R DLも問題なく再生される。
CD-R/RWやSDメモリーカードに保存されたMP3、JPEGの再生にも対応。さらに、MPEG-4の読み込みも可能とされているが、これは要するにDivXエンコーディングのAVIファイルを意味しているようだ。MP4やASFも試してはみたが、ファイル一覧にすら表示されなかった。
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