2万円弱のMicroDrive対応ムービーカメラを使ってみた:レビュー(1/3 ページ)
エバーグリーンのMPEG-4ムービーカメラ「DN-HDDV8000」は、400万画素CCDやMicroDrive対応などスペックだけを見ると非常にコストパフォーマンスの高い1台。静止画は意外と使えるレベルだが、やはり動画は……。
1GバイトのMicroDriveと、512MバイトのCFメモリカードが手元にある。PDA用として一昔前に買ったものだから、両方とも3万円くらいはしたはず。しかし、すでに利用機会は減っている。動作はまったく問題ないのだが、ずいぶん前からデジタルカメラの記録メディアは、SDメモリーカードやメモリースティックなどのより小型なメモリカードへ移行してしまった。
以前、同様に不要になっていた256Mバイトのコンパクトフラッシュを再利用すべく、アイ・オー・データ機器の初代Motion Pix「AVMC131」を購入したことがある。価格は1万5000円前後で、130万画素CMOSセンサーを搭載。最大1280×1024ピクセルの静止画(JPEG)、320×240ピクセル・10fpsの動画(AVI)撮影が可能だったが、品質的には静止画・動画ともに満足とはいえないレベルだった。まあ、いわゆるトイカメラに近い位置づけの製品で、あくまでも低価格と手軽さが売りだったので、これはしかたない。
今回紹介するエバーグリーンのMPEG-4ムービーカメラ「DN-HDDV8000」は、Motion Pixと似たようなコンセプトの製品だ(価格は1万9800円だが、現在、同社のショッピングサイト「上海問屋」では1万7800円で購入可能)。
Motion Pixはすでに2代目から記録メディアをSD/MMCへ変更したが、「DN-HDDV8000」ではコンパクトフラッシュを利用。スロットはCF Type IIなので、MicroDriveにも対応する。さらに、“緊急用”というべきか、システム用の内蔵フラッシュメモリも使え(撮影用に11.5Mバイトを確保)、カードなしでも10枚程度の静止画撮影が行える。
記録には、CFスロットへ挿したカードのほか、内蔵フラッシュメモリも利用可能。スイッチへのメディア切替、あるいは、データのやりとりを行う機能などはなく、単純にカードが入っていればカードへ、そうでなければ、内蔵メモリへ記録を行う。USB接続時も同じく、いずれか片方のみがマウントされる
撮像素子には、有効400万画素のCCDを採用しており、最大2304×1728ピクセルでのJPEG静止画撮影が可能だ。撮影モードには2832×2128ピクセルもあるが、これはソフトウェア処理によるもの。ほかに、1600×1200、640×480ピクセルも用意され、撮影モードは合計で4通りとなる。
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