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第30回 花とマクロとピントの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

花はどこにでもあって季節を感じさせてくれるので、さっと気軽に撮るにはちょうどいい。今回は、ふと出会ったきれいな花を手軽に美しく撮るコツをお伝えしよう。

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絞り値やズーミングで変わる花の写り

 マクロ撮影時は「ピントの範囲が狭くなる」と書いたけれども、他にもいろいろとあって、広角より望遠の方がピントの合う範囲は狭いし、絞り値は大きい方がピントの合う範囲は広くなる。


絞り値F8

絞り値F3.5

 F8の方が全体がくっきりと、F3.5だと背景が柔らかく写ってるのが分かるはず。コンパクトデジカメは特に絞り値のバリエーションが少ないので、ハイエンドデジカメを持っている人以外は気にしなくていいか。


広角側

12倍ズームの望遠側

 望遠側はグググっと後ろに下がって手前の花が同じ位置に来る構図で撮り直したもの。広角だと遠近感が強く(遠くのものがより小さく写る)、写る範囲が広いので「お花畑感」が強くなる。逆に望遠はその逆で、遠くのものがあまり小さくならなくて写る範囲も狭いので「特定の花をピックアップしました感」が強い。お花畑感を強く出すか、その花だけを目立たせたいのかってのがポイントだ。

 ちなみにこの花は「カクトラノオ」。シソ科の花だ。植物園だと花の名札がちゃんと付いているのがよい。札も一緒に撮影しておけばあとで名前が分からなくて困ることもない。

 でも背景をすっきりさせて「その花だけをきれいに撮りたい」というときは望遠気味で撮るのがお薦め。このとき、背景が花より暗い(森の中とか)と、花の色がより鮮やかに見える。逆に群生感が特徴の花はある程度まわりの花も入れてやる方がいい。


やや望遠くらいの感じで蓮の花のつぼみを撮影

こちらはいい感じに開いているスイレンの一種「ペンシルベニア」

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