常に持ち歩ける小型ボディに実用機能満載──キヤノン「IXY DV S1」:レビュー(1/3 ページ)
小さな手でも余裕でホールドできるコンパクトなキヤノンDVカメラ「IXY DV S1」。8万円前後という手頃な価格も見逃せない。「小型軽量」「安い」だけではない同機の魅力を実機レビューでチェックしてみた。
タテ型ボディのDVカメラ「IXY DV M5」、キヤノン初のDVDカメラ「DC20」という順で取り上げてきたため、すっかり後回しになってしまったが、同時発表されたこの3機種の中で最も売れ筋商品となりそうなのが、今回紹介する「IXY DV S1」だ。性能面では「IXY DV M5」よりも落ちるものの、8万円前後という手頃な価格と、小さな手でも余裕を持ってホールドできるコンパクトサイズが大きな魅力となっている。
幅51×高さ101×奥行き102ミリの「IXY DV M5」でも十分に小さく感じたのだが、「IXY DV S1」ではそのまま高さだけを3センチ削った程度の容積に収まっている(幅54×高さ73×奥行き105ミリ)。とりわけ驚かされるのは、その軽さだ。バッテリーパック、DVテープ、そして、miniSDカードを装着した、撮影時の状態でも約435グラム。コンパクトDVカメラという範疇に収まる多くの製品と比較しても、50〜100グラムは軽量に仕上がっており、真の意味で、片手で構えていても苦にならないカメラといえる。
しかも、「安い」「小型軽量」だけを売りにしているわけでは決してない。「IXY DV M5」や「DC20」と同様に、メタリックな質感とフラットフォルムを組み合わせた本体は、重厚さすら感じられる仕上がり。また、内蔵レンズカバー、ワンタッチオープンLCD、フラッシュ&ミニビデオライトなど、実用度の高い機能も満載している。
モニターは約12.3万画素の2.5型TFTカラー液晶を採用。左側に配置されているのは、PictBridge対応プリンタへ直接出力が行えるイージーダイレクトボタンと、液晶バックライトのON/OFFボタンだ
操作やメニュー体系はほかの2機種とほぼ同じだが、撮影時によく利用するボタン類がすべて本体手前に並べられているのは、見た目にもわかりやすく、また、使いやすさにも貢献している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.