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3時間前までさかのぼって録画できる、ビクター「DR-MH300」を試すレビュー(3/5 ページ)

日本ビクターの「DR-MH300」は、春モデルのエントリー製品だった「DR-MH35」の後継という位置付けだ。しかし、HDMI端子を装備したり、DVD-RのCPRM記録に対応するなど、トレンドに合わせた機能向上も果たしている。

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 タイトル毎レジュームもサポートしているが、単にサポートしているだけでなく、再生する番組を選択すると「はじめから再生」「つづきから再生」「くりかえし再生」を選択する形式。一見手間に感じるかも知れないが、再生を途中で止めた番組では「つづきから再生」、そうではない番組では「はじめから再生」が選択されているという理に適った動作だ。

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左は録画してから一度も再生していない番組、右が再生を途中で停止した番組を選択した場合の画面。おそらくはビギナーには分りにくいタイトル枚リジュームの動作をうまくカバーしている

 番組表にも独自の工夫を凝らしている。いわゆるラテ欄表示を採用しているが、時間当たりの番組数に応じて1画面に表示する時間帯幅を変更している。1時間あたりの番組数が多い場合には表示する時間帯幅を狭くして情報量重視に、番組数が少ない場合には広くして一覧性重視といったように変化する。1画面の情報量が限定される中で良く工夫している。

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左は早朝の時間帯で番組密度も低いため,ほぼ4時間ぶん、右は番組数が増えた時間帯なので3時間ぶんが表示されている

 プロ野球中継の延長などに対応する「スポーツ延長」にくわえ、ドラマ最終回などの放送時間拡大、特別番組などによる放送時間変更に対応する「番組自動追跡録画」機能も備えている。最終回を判断して翌週以降の録画予約をキャンセルする機能、録画番組の再生中に「予約ナビ」を押すと、録画情報を元に翌週の録画予約が可能な機能など、予約録画機能に関しては水準以上の機能をそなえているのだ。

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左は、めずらしく3局で延長の可能性があるスポーツ中継がある日の番組表。放送開始が遅れる可能性のある番組には「↓」が表示され、分りやすく把握できるようになっている。右は放送開始が遅れる可能性のある番組。録画予約時に録画の延長時間も表示してくれる
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再生ナビの画面や、録画番組を再生中に「予約ナビ」ボタンを押すと翌週の予約が行える(左画面)。番組の最終回を判断して「繰り返し録画」をキャンセルする機能は無効にすることも可能(右画面)。たとえば昼の連ドラはずっと録画する、なんて人は無効にすればいいわけだ

気になる基本設計の古さと、詰め込み感のあるリモコン

 機能としてトレンドを押さえているのものの、基本設計の古さを感じてしまう部分もある。大きなネックになると感じたのは、等速ダビングがともかく、高速ダビング時でも予約録画が実行できない点だ。さすがにイマドキの製品としては違和感を感じる。さらにダビングが優先される仕様になっており、ダビング中に予約録画の時間がきても、ダビングが続行されてしまう。もちろん、録画予約が近いときは警告してくれるのだが、東芝製品のように、ダビングを中止してでも予約録画の実行を優先する方が親切だと思うのだが……。

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ダビング中に予約録画か開始される可能性がある場合、このように警告が表示される。親切といえば親切だが、やはり高速ダビング時には予約録画くらいは並行動作してほしい。ダビングと予約録画、どっちが大事かと天秤にかけると筆者は後者だと思うのだが、いかがなものだろうか

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