iTunes 5の新機能をチェックする:レビュー(3/3 ページ)
iPod nanoの発表と同時に、ライブラリーソフト「iTunes」も「iTunes 5」となった。検索機能が大幅に強化されたほか、こまかな部分のインタフェースも熟成が進められた新バージョンをチェックしてみよう。
これまで独立していた「インポート」と「ディスク作成」の内容が「詳細」タブに含まれたほか、「ストア」タブには「曲のコレクションの購入時にプレイリストを自動的に作成する」という項目が用意され、コンピレーション版を購入してもライブラリ内で曲がバラバラに配置さてしまうこともなくなった。
「ソース」リストにフォルダを作成することも可能になった。フォルダにはプレイリストやその他のフォルダを収納することができ、選択すると右のライブラリに、そのフォルダに収納されている曲がすべて表示される。プレイリストを管理するには便利な機能だ。
iPodでの歌詞表示とスケジュール同期も可能に
そのほか、歌詞の入力も可能になった。曲ファイルを右クリックして現れるメニューから「歌詞」を選択し、テキストボックスに歌詞を入力すればよい。アートワークのような楽しみ方はできないが(曲のプロパティから見ることはできる)、iPodの液晶画面から入力した歌詞を確認できる。しかし、現在歌詞表示に対応しているのはiPod nanoのみで、そのほかのモデルについては、ソフトウェアアップデートなのでの対応を検討中だという。
Outlook(Outlook Express)の「予定表」と「連絡先」を、iPodの「カレンダー」「アドレス帳」に同期させることもできるようになった。対応するOutlookはOutlook 2003以降もしくはOutlook Express(カレンダーの同期はOutlookのみが対象)。
同期に際してOutlook側で特殊な設定をする必要はなく、iTunesの「編集」-「設定」-「iPod」から対象となるアドレスデータとカレンダーの同期対象となるソフト(OutlookかOutlook Express)を選択するだけ。日常的な同期については、音楽と同じく「ファイル」-「iPodを更新」を選べばよい。
これまでも市販ソフトやvCalendar形式を利用してのエクスポート/インポートでOutlookのデータをiPodへ転送することはできたが、iTunes経由で同期できたほうが利便性は高い。毎日携帯するiPodで、スケジュールの確認もしておきたいというユーザーには歓迎される機能強化といえる。
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