ビクターがフルHD対応リアプロTV発表、56V/61V/70V型(2/2 ページ)
日本ビクターが、フルHD対応D-ILAパネルを使ったリアプロTV“ビッグスクリーンエクゼ”を発表。56V/61V/70V型の3機種を用意。映像処理エンジンと光学回路も新たに開発した。
地上/BS/110度CSの3波対応デジタル放送チューナーとアナログ地上波チューナーを本体に内蔵。HD映像を非圧縮デジタル信号で入力可能な「HDMI端子」を2系統装備したほか、同社HiFiオーディオでも採用されているオブリコーンスピーカー搭載バスレフシステムで、低音から高音まで迫力ある音を再生できるという。テレビ音声をはっきり/ゆっくり再生できる“テレビ「きき楽」”機能も搭載。70V型の「HD-70MH700」には、メモリーカード内のMPEG-2/4映像やJPEG静止画を再生できるカードスロットも内蔵した。
HDMIは2系統を装備。そのほか、コンポーネントビデオ入力、D4端子、PC入力(XGA対応)、S端子×3系統、コンポジット×4系統、i.Link×2系統、光デジタル音声出力×1系統をそなえる。モニター出力兼用の録画出力端子はS端子/コンポジット
サイズは70V型の「HD-70MH700」が1626(幅)×519(奥行き)×1168(高さ)ミリで重さは約72キロ、61V型の「HD-61MH700」が1456(幅)×467(奥行き)×1043(高さ)ミリで重さは約47キロ、56V型の「HD-56MH700」が1318(幅)×434(奥行き)×967(高さ)ミリで重さは約43キロ。
主な仕様は下記のとおり。
型名 | 「HD-70MH700」 | 「HD-61MH700」 | 「HD-56MH700」 |
---|---|---|---|
サイズ | 70V型 | 61V型 | 56V型 |
表示部(幅×高さ) | 1550×872 | 1351×760 | 1240×698 |
デバイス | 0.7インチD-ILA×3(アスペクト比16:9) | ||
解像度 | 1920×1080ピクセル | ||
ランプ | 110ワットUHE(超高圧水銀)ランプ | ||
消費電力 | 221ワット | 217ワット | |
サイズ | 1626×1168×519mm | 1456×1043×467mm | 1318×967×434mm |
重さ | 72キロ | 47キロ | 43キロ |
価格 | 126万円 | 89万2500円 | 84万円 |
発売時期 | 10月下旬 | 11月上旬 | 10月下旬 |
成長エンジンに
液晶テレビやPDPに押され低迷していたリアプロジェクションテレビ市場だが、今年はにわかに活気づいている。同社AV&マルチメディアカンパニーの梅本稔副社長によると、「5月に720P対応機種を投入して以来、市場が盛り上がり始めた。(50V型以上のリアプロに限れば)現在は8割以上のシェアがある」という。
2004年は4万7600台だった市場規模も「今年は7万台はいくだろう」と予測。その上で、「国内7万台のうち、2万台をとりたい。フルハイビジョン対応セットを用意することで、この動きを加速させる」としている。
また新製品は、リアプロ需要の高い北米でも同時発売する予定。「海外では、CRT方式を含めて300万台の市場がある。このうち50型以上のMD(マイクロデバイス)タイプでシェア10%を狙う」。D-ILA素子、光学エンジン、そして映像処理専用LSIといった基幹デバイスを自社開発している強みが最大限に活かせる事業分野として、同社の“成長エンジン”に育てたい考えだ。なお、D-ILA素子の外販についても「D-ILAの性能を活かす企業があれば検討する」と前向きな姿勢を示した。
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