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「FPD International 2005」にみる最新パネル事情FPD International 2005(2/2 ページ)

フラットディスプレイ(FPD)の専門展示会「FPD International 2005」がパシフィコ横浜で開幕した。今年は過去最大規模の350社超が出展。とくに台湾や韓国のメーカーが意欲的な技術展示を行っている。

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 技術展示では、LEDバックライト関連のほか、カラーフィルターを追加して色の再現性向上を目指した技術、120MHz駆動により残像感を低減させるものなど、さまざまなアプローチが見られた。

 たとえば前述のCMOブースでは、RGBの三原色にくわえて「W」(ホワイト)や「Y」(イエロー)などのフィルターを付加したLCDパネルを展示。「白の場合は輝度を高め、奥行き感とコントラストを向上させる効果がある。黄色を追加すると、黄色系の色味が増す」(同社)という。

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従来の液晶パネルと比較している

 逆にカラーフィルターをなくしてしまったのがサムスン電子の「32インチCFL(Coloer Filter Less) LCD」だ。現在のLCDがRGBのカラーフィルタを使って色を作り出すのに対し、CFL-LCDはLEDバックライトがRGBの光を出して色を表現する。カラーフィルタを用いないため、パネルの製造コストを抑えられるのがメリットだ。同社では、「すべての液晶テレビに応用できる技術」としている。

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サムスンのCFL LCD。スペックは、輝度が500カンデラ、コントラスト比は100:1、応答速度は5ミリ秒、視野角は「160度以上」
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LG Philipsは687億万色(RGB各12bit)の色表現が可能な42インチLCDを展示。そのほかのスペックは、輝度が600カンデラ、コントラスト比は1200:1、視野角が上下左右178度
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同じくLG Philipsから、120MHz駆動により残像を低減させる技術。通常の60MHz版(下)と比較できる

 「FPD International 2005」の会期は10月21日(金)まで。展示会場は10時から17時までとなっている。入場料は2000円。またFPD産業の最新動向を紹介する「FPDサミット」、テレビ画質に焦点をあてた「高画質2005」などのフォーラムも併催されている。

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