エバグリの学習リモコン「EG-LR500F」でカスタマイズにハマる:レビュー(4/4 ページ)
エバーグリーンの「EG-LR500F」は、PC接続やタイマーマクロに対応した多機能学習リモコンだ。ボタンデザインやレイアウトの自由度も高く、ユーザーの“カスタマイズ欲”を刺激する。
一方の「Icon Editor」は、ボタンに貼り付けるアイコンを編集するソフトだ。外観と機能は、昔ながらの“お絵かきソフト”風で、ペンツールや消しゴムツール、バケツツールなどを使ってアイコンを作成する。
テキストツールを使えば、キーボード入力した文字をアイコンにすることもできる。また、好きな画像をペーストすることも可能。あらかじめ解像度を合わせ、白黒二値にした画像を作成して、Icon Editorにコピペすればいい。出来上がったアイコンをユーザーライブラリに保存しておけば、Remote Commのボタン設定から呼び出せる。
EG-LR500Fは「日本語のボタンも作成できる」のが1つのウリだ。ただし、日本語を直接入力できるわけではなく、Icon Ediorで日本語テキストをアイコン(ビットマップ)に変換すると、リモコン画面に表示できるというわけ。
実際に作ってみると、これが意外と難しい。サイズに合わせてキッチリ作ったつもりでも、RemoteCommでボタンに貼り付けると表示されなかったり、リモコン本体に転送すると表示できなかったりする。
文字数の目安は、最も大きな48×23ピクセルのボタンの場合で全角5文字×2行程度だが(半角を使えば結構な文字数になるが、当然カタカナになってしまう)フォントやフォントサイズ、文字の間隔などに左右されるのか、表示できないことも多い。このあたりソフト側で、もう少し分かりやすくしてほしい。
EG-LR500Fの課題は、やはり値段が高いことと、ソフトウェアの一部使い勝手だろう。しかし、ハードウェアには必要十分な機能があり、なにより自分好みのリモコンを作りたいという欲求に応える自由度を持っている。内蔵フラッシュメモリは1Mバイトだから、カスタマイズしまくっても、まず不足することはない。
たとえば、PCの操作に慣れていて、デスクトップのカスタマイズに凝った経験がある人……そういう人には、きっとツボにはまってしまう学習リモコンだ。
関連記事
- エバーグリーン、タイマーマクロにも対応した学習リモコン
「上海問屋」を運営するエバーグリーンは、タッチスクリーン搭載の日本語対応学習リモコン「EG-LR500F」を発売した。タイマーマクロやPC接続機能などを搭載した上位モデルだ。直販価格は1万8858円。 - お気に入りチャンネルを分類できる学習リモコン、エバグリ「EG-LR200」
エバーグリーンの「EG-LR200」は、タッチパネルディスプレイを搭載した低価格な学習リモコン。マクロはもちろん、多チャンネル放送ユーザーに便利な「クイックチャンネル」などのを持つ。以前レビューした「EG-LR320」と比較しながら試用してみた。 - カスタマイズが楽しい学習リモコン――上海問屋の「EG-LR320」
上海問屋の学習リモコン「EG-LR320」は、単純で使いやすいユーザーインタフェースと高いカスタマイズ性が魅力だ。しかも、フラッシュメモリが4Mバイトあり、容量が許す限り、リモコンコードやマクロを“学習させ放題”という。さっそく借りてみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.