レビュー
3.8型液晶の美しさと80Gバイトの安心感――携帯型ストレージビューワ「P-4000」:レビュー(1/4 ページ)
セイコーエプソンの携帯型ストレージビューワ「P-4000」を使ってみた。昨年発売の「P-2000」の上位機で、HDDとバッテリーの容量をさらに強化した製品だ。デジカメ画像のバックアップの使い勝手などを検証してみよう。
携帯型ストレージの中でも、昨秋発売のセイコーエプソン「P-2000」は人気の高い製品の1つ。私の周囲にもP-2000のユーザーは何人かいる。ノートPCを持ち歩かずに、画像のバックアップができることはデジカメヘビーユーザーの強い味方だ。
P-2000から「P-4000」への改良のポイントは、HDD容量が40Gバイトから80Gバイトへと倍増したことと、付属バッテリーが2300mAhの「PALB2」から、2600mAhの「PALB3」に変更になったことの2点。バッテリーの強化によって、フル充電の状態で本体のHDDに転送できる総容量は、CFカードの場合、11Gバイトから16Gバイトへとアップしている。
エプソン「P-4000」。単なるフォトストレージではなく、高精細な大画面液晶で静止画や動画を見て楽しめる“マルチメディア・ストレージビューワ”と位置付けられている。重量はバッテリー込みで約415グラム
上部に、コンパクトフラッシュとSDメモリーカードのスロットを装備。この写真は約半分まで差した状態だが、実際に読み込む場合はカードが隠れるまで押し込む。背面にスピーカがあり、側面にAV出力、ヘッドフォン、DC入力、USB2.0の各端子を備える
それら以外のスペックには差がなく、デザインや操作性も変わっていない。ちなみにP-2000は発売後にファームウェアのバージョンアップを何度か行っており、最新ファームならRAWデータの簡易再生に対応するデジカメの機種などにP-4000との違いはない。
両モデルは併売されるので、必要なHDD容量と予算に応じて好きなほうを選べばいい。実売価格はこのページに下のほうに表示されるはずだが、正直なところ携帯型ストレージとしては少々高めの印象を受ける。だが、他のモデルよりもワンランク上の液晶画面の美しさを見れば、この価格も納得するしかないだろう。
バッテリーは専用のリチウムイオン充電池「PALB3」。予備バッテリーはオープンプライスで実売は6000円程度。公称のバッテリー寿命は、スライドショー再生で約3.2時間、MPEG4の動画再生で約2.7時間
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