「なによりアーティストが曲を出したがっている」――米Apple幹部が語るiTMSとiPod:インタビュー(2/2 ページ)
iTunes Music StoreのスタートやiPod nano/新iPodの投入など、今年下半期に大きな動きを見せたApple。新たに福岡と仙台にもアップルストアを開設するなど、日本市場へ積極的な姿勢を見せる同社の狙いを米Apple幹部に尋ねた。
――ビデオも楽しめる第5世代iPodが発売されましたが、ユーザーはビデオ機能をどのように利用していると考えていますか? また、ミュージックビデオを含めたiTMSのビデオコンテンツは今後、どのように拡大していく計画でしょうか
ルーク氏:新しいiPodやiTunesにはビデオの再生機能がついていますから、柔軟な楽しみ方をして欲しいです。iTMSでは音楽コンテンツと同様に、ビデオコンテンツの提供も大きなテーマで、テレビコンテンツとピクサーの映画、ミュージックビデオの3つを柱と考えています。ミュージックビデオについてはこれまで築き上げたレーベルとの関係をいかして、さまざまなコンテンツを提供していきたいと考えています。
ジョズウィアック氏:ビデオポッドキャストもこれから人気が出ると思いますよ。
――日本のiTMSでは、テレビのコンテンツが提供されていません。提供される可能性はあるのでしょうか。
ルーク氏:具体的な計画はお話しできませんが、もちろん検討しています。実際に米国ではテレビドラマを配信しているわけですし、iTMSからテレビコンテンツを提供することにも大きなウエイトをおいています。楽しみにしていてください。
日本市場へさらなるコミット――アップルストアは福岡と仙台にも
ジョズウィアック氏:日本では8月にiTMSを開始したわけですが、それまで音楽配信の市場が40万ダウンロード/月であったことを考えると、その反応(開始から4日間で100万曲がダウンロードされた)は非常にポジティブです。
iPodについても、512MバイトのShuffleから60Gバイトの第5世代まで多様なラインアップを用意しており、アクセサリーは日本市場だけでも1000種類以上が販売されています。アクセサリーは家庭内用や外出用だけではなく、車載用も多く用意されており、その多様性がiPodを支えているともいえます。2006年には日本国内で販売される車の約1/3が何らかの形でiPodに対応する予定です。
それに、12月3日には福岡、12月10日には仙台にアップルストアをオープンします。日本の市場はアップルにとって非常に大切で、私もここ5カ月の間に4回も来日しています(笑)。ホリデーシーズンは新しいiPodで楽しんでもらいたいと思います。
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