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植物を育て、魚を集める「LED」LEDEX Japan 2005(3/3 ページ)

人類が手に入れた“第4の明かり”――LED(発光ダイオード)の用途が着実に拡大している。LED専門のビジネスイベント「LEDEX Japan 2005」では、単なる照明器具や表示装置に止まらない“LEDならでは”の応用製品を見ることができる。

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 最後に紹介するのはナイトライド・セミコンダクターの「紫外線LED」だ。同社が最初に開発したもので、店舗のディスプレイなどに使用される蛍光灯のブラックライトと同様、蛍光塗料を光らせる効果がある。

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ナイトライド・セミコンダクターの紫外線発光ダイオード。紫外線の波長は370/365/375ナノメートル、4ミリワットの出力を持つ
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下に置かれた銀色のボックスが紫外線LEDユニット。上に置いた蛍光色のオブジェを、まるで自発光しているように光らせる。ちなみに各オブジェは「東急ハンズで買ってきた普通のもの」

 しかも従来のブラックライトに比べて遙かにコンパクト。長寿命でメンテナンスフリー、さらに照射距離が長いといったメリットもある。たとえば今回展示されていた紫外線LEDユニットの場合、「部屋の反対側からでもブラックライトアート(蛍光塗料で描いた絵など)を照らし出すことができる」(同社)。

 紫外線LEDユニットは、2006年1月から同社サイトなどで販売する予定。予定価格は4万9800円というから個人でも十分に手が出せるレベルだ。このほか、社名表示用の「Name-limelight」、空間演出照明用の「3D-limelight」などもラインアップ。

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「Name-limelight」。ネームプレートを下からUV-LEDが照らしている

 また、紫外線ダイオードのサイズを生かし、さまざまな応用製品も検討されているようだ。たとえば浴室用品や湯船。蛍光塗料と一緒に光触媒を混ぜておき、紫外線を裏側からあてる。すると“光ってカビない浴槽”ができあがる。ほかにも携帯端末やオーディオ機器、PCなどの外装も有力候補。紫外線LEDによって、新たな“光モノ”の時代が到来するかもしれない。

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