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東芝EMI、メディア製造部門をメモリーテックら4社へ売却
東芝EMIは同社のメディア製造部門をメモリーテックら4社へ売却する。CD売り上げが低迷するなか製造部門を売却し、アーティストの発掘や制作、宣伝などへ資源を集中する。
東芝EMIは12月13日、同社が御殿場市にもつCD/DVD製造部門をメモリーテックら4社へ譲渡する事で同意したと発表した。メディア製造部門を売却し、今後はアーティストの発掘や制作、宣伝などへ資源を集中する。
同社は譲渡の決まった製造部門を会社分割し、新設会社「トエミ・メディア・ソリューションズ」(予定)の株式をメモリーテック、金羊社、ゴールドマン・サックス・グループ、アイテックの4社へ売却する。株主構成はメモリーテックが52%、金羊社が20%、ゴールドマン・サックス・グループが18%、アイテックが10%。
メモリーテックはCD/DVDなど光ディスク製造を手がける大手メーカーで、2006年には製品が登場すると言われている次世代光ディスク「HD DVD」の製造ラインを持つ事でも知られている(関連記事 「HD DVD、準備は完了?――メモリーテック、DVDとのコンパチ製造ラインを公開」)。
東芝EMIでは、「今後の製造部門の雇用を維持し、継続的な発展を期待するためには、ディスク製造分野において将来ビジョンを持つ企業への譲渡が最善であると判断した」とコメントしている。
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