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デジタル放送を2層メディアに残せる――パイオニア「DVR-DT90」レビュー(1/5 ページ)

「DVR-DT90」は、3波対応デジタルチューナーと500GバイトのHDDを搭載したパイオニアのフラグシップモデルだ。DVD-R DLのCPRMメディアをサポートしたことで、デジタル放送を長時間/高画質で残すことができる。その実力を詳しく検証していこう。

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 パイオニアの「DVR-DT90」は、3波対応デジタルチューナーと500GバイトのHDDを搭載したパイオニアのフラグシップモデルだ。もちろん地上波アナログチューナーも内蔵しており、デジタル放送とアナログ放送の2番組同時録画が可能。さらにDVD-R DLのCPRMメディアをサポートしたことで、デジタル放送の長時間録画を実現している。その実力を詳しく検証していこう。

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旧フラッグシップである「DVR-920H-S」から継承したデザイン。ただしDVDドライブは中央ではなく、左寄りに配置している。姉妹製品として内蔵HDDが250Gバイトの「DVR-DT70」もラインアップ

 外観は、旧モデルにあたる「DVR-920H-S」から継承したシンメトリーなデザイン。左右の大きめの丸いボタンは、左が電源、右が録画ボタンだ。前面はすっきりしていて、下部のカバーにはヘアライン加工が施されている。ハイエンドAV機器らしい、高級感を感じるデザインだ。

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DVD-R/DVD-R DL/DVD-RWへのダビングに対応したDVDドライブ。トレイ部は、ほぼ全てがせり出してくるのでメディアの出し入れは楽。DVD-RAM/+R/+RWメディアの再生もサポートする
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前面カバーを開くとAV入力やDV入力端子、各種操作ボタンなどが現れる。ディスプレイ部がドットマトリックス構成なのは、いかにもパイオニア

 入出力端子は、欲張ってもいないが、必要なものはそろえてある。出力系は、コンポジット/S端子+音声、D端子+音声、HDMIを各1系統に光デジタル音声が1つ。D端子はD4まで対応する。一方の入力系は、コンポジット/S端子+音声が3つ(前面に1つ)。前面にはDV入力も備えており、DVカメラからのダビングも可能。ただし、ソニー「RDZ-D90」のようなハイビジョンダビングには対応していない。

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背面の入出力端子は理路整然と並ぶ。ハイエンド製品としてはすっきりした印象を受けるが、必要な端子はそろっている。AV入力1では外部チューナーなどからの信号に連動して録画を開始する「オートスタート録画」も使える

 リモコンは、従来製品と同様の多ボタンタイプ。多くの機能を1ボタンに割り付けており、全てのボタンに機能名がシルク印刷されている。わかりやすいといえばわかりやすいが、少々煩雑な印象も受ける。このリモコンはこのままで、機能絞り込んだシンプルリモコンのようなものも付属するとよいのではないだろうか。

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リモコンも従来製品と似ている。各ボタンのサイズにはメリハリがあり、配置の工夫も見られるが、ほぼ同時期に競合製品を投入したソニー、東芝のそれと比較すると煩雑だ。そろそろ根本的な見直しも必要ではないか

競合製品にない2つの大きな特徴

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