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Samsung、3.6MbpsのHSDPA携帯電話をデモ:2006 International CES
Samsungは、3G(FOMA)の通信方式をベースにした高速パケット通信技術「HSDPA」に対応した携帯電話のデモを行っている。通信速度は3.6Mbpsで、「この速度でのデモは世界初」だそうだ。
Samsung Electronicsは、高速パケット通信技術「HSDPA」(High-Speed Downlink Packet Access)に対応した携帯電話のデモを行っている。最高速度は3.6Mbpsで、「この速度でのデモは世界初」(同社)だそうだ。
HSDPAは、現行FOMA(W-CDMA)などと同じ5MHz幅のキャリア(搬送波)で下り最大14.4Mbpsの通信速度を実現するパケット通信技術。W-CDMAの進化形と位置づけられており、既存のW-CDMA基地局をアップグレードすることで導入できるのが特徴だ。ただし、高速なパケット通信を行うには携帯電話側の対応が必要となる。
ブースではHSDPA 3.6M/1.8Mbpsと現行のW-CDMA 384kbpsで動画の再生デモが行われていた。動画は、携帯電話を接続したPCから大型ディスプレイにも出力されており、最高速の3.6Mbpsでは非常にクリアな映像が確認できた。
同社は、HSDPA対応携帯電話を2006年前半にVodafone Groupへ提供すると目されているが、一般ユーザーへの提供時期はキャリアであるVodafoneがどのように判断するかに左右される(関連記事)。また、NTTドコモもHSDPAの実用化を進めており、2006年度早々の投入を目指す意向を明らかにしている。
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