活用したい“360度ステレオ”――TDK「SP-XA80」:レビュー小特集:机上のお手軽サウンド強化(1/2 ページ)
机上の音楽ライフをより豊かにする+1アイテムを紹介する小特集、初回の“サイコロスピーカー”に続く第2弾はTDKの2.1chシステム「SP-XA80」だ。迫力ある低音とともに、独自方式の“360度ステレオサウンド”も有効に活用したい。
+1アイテムで気軽に机上のサウンドライフを豊かにしてくれる製品を紹介するこの連載。前回の“サイコロスピーカー”ヤマハ「NX-A01」に続き、今回はTDKの「SP-XA80」を取りあげたい。
本製品は左右のフロントスピーカーにアンプ内蔵のサブーファーを組み合わた、いわゆる「2.1chサウンドシステム」というカテゴリーに属する。マルチチャンネルスピーカー製品といえばホームシアター製品が思い浮かぶが、2.1chシステムという構成自体はそう珍しいものではない。
ユニークな形が特徴的なハーマン・マルチメディアの「SoundSticks II」やJBLの「JBL Creature II」、ボーズの「Companion 3」などが既に登場しているほか、松下電器産業の「SC-HT06」のようにドルビーバーチャルスピーカー技術を導入することで、仮想的な5.1chサラウンドを作り出すホームシアター向け製品もある。
シンプルなデザイン、奥行きのない机上にもフィットするスリムボディ
TDKというとメディアメーカーの印象が強く、オーディオ製品とはすぐに結びつかない人は多いと思うが、本製品は全くの新開発製品という訳ではない。「SP-XA60」という同種の製品がすでに発売されている。本製品はSP-XA60の改良版にあたる製品で、同社と英New Transducers Limitedとの共同開発によるフラットパネルスピーカーの採用や、基本的なフォルムを引き継ぎながら、スピーカーの開口面積とグリル素材を最適化したほか、ワイヤレスリモコンを搭載するなどして使い勝手も高めている。
外見上の特徴はなんといってもスリムなスピーカー。高さは255ミリとそこそこあるものの、最薄部で約26ミリ(実測値)と非常に薄く、机上に設置してもスッキリと収まり、スペースを圧迫するようなことない。
アンプ内蔵サブウーファーの入力インフェースは3.5ミリステレオピンジャック×1、RCAピンジャック×2のみとシンプル。出力も付属スピーカーを接続するための3.5ミリステレオピンジャック×1のみだ。シンプルなのは好感が持てるが、サブウーファーを組み合わせる2.1chシステムならば、デジタル入力インタフェースぐらいは備えていても良いようにも思える。
ウーファーのデザインは左右スピーカーに共通したシンプルな仕上げで、メーカーロゴなどの装飾も最小限に抑えられている。サイズは290(幅)×130(高さ)×220(奥行き)ミリ、4.2キロ。出力は7ワット×2(サテライトスピーカー)、20ワット×1(ウーファー)。パッケージには縦置き用のインシュレーターも付属している。
では、サウンドをチェックしてみよう。
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