DVDライター直結でPCレスDVD作成――HDDムービー“新Everio”「GZ-MG67」:春のビデオカメラ特集(3/3 ページ)
1.8インチ内蔵型HDD採用の“Everio”GZ-MGシリーズに、新製品「GZ-MG77」「GZ-MG67」が登場した。従来機種の「GZ-MG70」「GZ-MG40/50」の“いいとこどり”的な機能に加え、新たにダイレクトDVD機能も搭載した。
インデックス表示は、従来の「オールインデックス」「日付インデックス」だけでなく、「イベントインデックス」にも切り替えが可能だ(動画モードのみ)。これは撮影したファイルをジャンルで分類するもので、撮影時に各ファイルへイベントアイコンを割り当てておく(撮影後の割り当て・変更も可)。アイコンは旅行/運動会/結婚式/パーティー/ビジネスなど、全30個が用意されている。
使い勝手の面では、起動時間が短縮された。「GZ-MC500」では約11秒、「GZ-MG70」では約7秒かかっていたが、「GZ-MG67」では電源を入れて約4秒で撮影が開始可能となる。ほかに細かい点では、録画/静止画ボタンが半円形になり、以前よりも押しやすくなった感じだ。
撮影品質は、やはり「GZ-MG70」に近いが、映像がやや締まり、色合いも自然になった印象。静止画も傾向は同じだが、こちらはほんの少しだが「GZ-MG70」のほうが明瞭だった感じはする(まったく同じ条件でテストしたわけではないので、確実とはいえないが)。いずれにせよ、動画・静止画ともに、気軽に持ち運べるサイズの製品としては、十分に実用に堪えうるレベルの品質を提供している。
今回は残念ながら「専用DVDライター」は試用できなかったのだが、基本的には、USB接続を行い、本体のメニューでファイルやプレイリストを選択して実行というシンプルな流れで、DVD作成ができるようだ。メディアはDVD-RとDVD-RWに対応し、記録はVIDEOモードで行われる。
問題は、「GZ-MG67/77」では従来のEverioと同じく、編集機能がプレイリスト登録のみで、シーンの分割や一部削除といった編集機能がない点だろうか。そのため、撮影した映像はファイル単位でしか保存できず、ファイル内の前後といった不要な場面もそのままDVDへ記録するしかない。あくまでPCを使わずに、ビデオカメラ本体だけで編集・保存をすませたいなら、編集機能の充実したDVDカメラのほうを選んだほうがいいかもしれない。
ビデオ撮影のサンプル画像
静止画撮影のサンプル画像
内蔵フラッシュ、および、ナイトアイ撮影
関連記事
- ビクター、ダイレクトDVD作成機能を備えた「新・Everio」
日本ビクターはHDDビデオカメラ「Everio」の新製品として「GZ-MG77」と「GZ-MG67」を発表。両モデルとも30GバイトのHDDと、F1.2の明るいレンズを搭載したほか、起動時間の短縮や軽量化を進めて使い勝手の向上を果たした。 - レビュー:クリアビッドCMOSによる高画質への新アプローチ――DVDハンディカム「DVD505」
高解像度&高感度を両立した新開発「クリアビッドCMOS」採用のソニーDVDビデオカメラ「DCR-DVD505」。CMOSならではの高速読み出し性能を利用した、動画/高解像度静止画の同時撮影やなめらかスロー録画といった機能も搭載した。 - レビュー:“より高画質”を手軽に――松下3CCD搭載DVカメラ「NV-GS500」
DIGICAM新製品「NV-GS300」「NV-GS500」が発表された。“高画質・コンパクトの両立”を目指し、3CCD、光学式手ブレ補正を継承しつつ、さらなるコンパクト化が図られている。ここでは1/4.7型CCD搭載の上位機種「NV-GS500」を取り上げよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.