レビュー
衝撃を受けても撮影し続けるHDDビデオカメラ――ソニー「DCR-SR100」:春のビデオカメラ特集(3/3 ページ)
日本ビクター「Everio」、東芝「gigashot」に続き、ソニーからも記録メディアにHDDを採用したビデオカメラ、“ハードディスクハンディカム”が登場した。ソニー初のHDDビデオカメラの実力は?
ただ、「DCR-SR100」では「DCR-DVD505」などとは異なり、本体の編集機能ではファイル削除、および、プレイリスト登録くらいしかできず、分割が行えない点には注意が必要だ。つまり、「ワンタッチDVD」で“完成品”を作成できるわけではなく、将来の編集に備えて“素材”をがんがんアーカイブしておくためのものと捉えたほうがいい。
ワンタッチDVDではなく、「ImageMixer」を手動で使えば、カット編集も可能だ。また、ドルビーデジタルに非対応のソフトウェアでも読み込めるよう、「DCR-SR100」で記録した動画ファイルの音声を、MPEGオーディオへ変換する機能も搭載している。
「ImageMixer」の「画像を見る・編集する」を選ぶと、動画や静止画を管理する「Browser」が起動する。動画のサムネイルをダブルクリックすると、動画プレビュー画面が表示され、そこから「音声形式の変換」や「カット編集」を実行できる(「音声形式の変換」「カット編集」を行えるのは、PC側へコピーずみのファイルのみ。ビデオカメラ内のファイルに対しては実行不可)
新たに登場したハードディスクハンディカムではあるが、DVDカメラと共通する部分が多い製品ともいえ、決定的な違いには欠けるかもしれない。しかし、HDD採用のメリット、つまり、撮影時には長時間の使用でもメディア交換が不必要という点は、用途によっては大きく生きてくるに違いない。
ソニーでは当然そのあたりも考慮しているようで、「DCR-SR100」と同日発売(3月3日予定)で、水深5メートルまで使用可能なスポーツパック「SPK-HCB」がリリースされる。ただ、長時間撮影が可能といっても、標準付属の「NP-FP60」では実撮影時間で1時間程度しかもたないので、なるべく大容量のバッテリーを別途購入すべきだろう。
ビデオ撮影のサンプル画像
静止画撮影のサンプル画像
16:9画面での撮影では、解像度が2016×1134ピクセルしか選べない。4:3画面であれば、2016×1512/1600×1200/640×480から選択可。静止画でも動画と同じ傾向だが、「DCR-DVD505」と比較すると、鮮やかさには少し欠けるかもしれない
内蔵フラッシュでの撮影
関連記事
- ソニー初のHDDビデオカメラ「DCR-SR100」
- レビュー:DVDライター直結でPCレスDVD作成――HDDムービー“新Everio”「GZ-MG67」
1.8インチ内蔵型HDD採用の“Everio”GZ-MGシリーズに、新製品「GZ-MG77」「GZ-MG67」が登場した。従来機種の「GZ-MG70」「GZ-MG40/50」の“いいとこどり”的な機能に加え、新たにダイレクトDVD機能も搭載した。 - レビュー:クリアビッドCMOSによる高画質への新アプローチ――DVDハンディカム「DVD505」
高解像度&高感度を両立した新開発「クリアビッドCMOS」採用のソニーDVDビデオカメラ「DCR-DVD505」。CMOSならではの高速読み出し性能を利用した、動画/高解像度静止画の同時撮影やなめらかスロー録画といった機能も搭載した。 - レビュー:“より高画質”を手軽に――松下3CCD搭載DVカメラ「NV-GS500」
DIGICAM新製品「NV-GS300」「NV-GS500」が発表された。“高画質・コンパクトの両立”を目指し、3CCD、光学式手ブレ補正を継承しつつ、さらなるコンパクト化が図られている。ここでは1/4.7型CCD搭載の上位機種「NV-GS500」を取り上げよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.