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何度も観て確かめたくなるタイムマシン映画――「サマータイムマシン・ブルース」新作DVD情報

「踊る」シリーズのヒットメーカー、本広監督の最新作は自主映画ノリのタイムマシンムービー。伏線の張り方、小ネタの多さ、スピーディーな展開などなど、大作映画に決してひけをとらない面白さ!

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サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション(初回限定生産価格)

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 「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が、京都の劇団・ヨーロッパ企画の舞台劇「サマータイムマシン・ブルース2003」を映画化したSFコメディ。

 うだるような暑い夏の日、SF研究会の男だけのメンバー5人はグラウンドで野球に興じていた。その様子を同じ部室を共有するカメラクラブの女性部員が撮影している。野球を終えて、いつものように銭湯へと向かうSF研。そして、暑い中をおんぼろクーラーがある部室へと戻ってきた。ところが、大切なクーラーのリモコンを壊してしまう。翌日、いつものようにメンバーが部室を訪れると、そこには見慣れない乗り物らしき物が置かれていた。「タイムマシンか〜」などと冗談を言いながら、ひとりを無理やり乗せ、レバーを下げると乗り物は消えてしまった。それは本物のタイムマシンだったのだ! 「とりあえず昨日に戻って、壊す前のリモコンを持ってこよう」なんて軽い気持ちで盛り上がるメンバーだったが、昨日と今日を行ったり来たりするうちに、事態はややこしいことになり……。

 もともと大の演劇マニアで、ジョビジョバの舞台「スペーストラベラーズ」を映画化したこともある本広監督は“play×movie”という企画を思いつく。それは芝居を10本映画化し、映画の公開と芝居の公演を同時期に行うというもの。そんな中で評判を聞きつけたのがヨーロッパ企画の「サマータイムマシン・ブルース2003」。あまりの面白さに映画化を決意し、演出、脚本を担当する上田誠に映画用の脚本を依頼。スタッフひとりひとりの顔がみえるように自主映画のノリで楽しんで作りたいと思った本広監督は、自ら初プロデュースも務めている。

 キャストは「アンフェア」「オレンジデイズ」などの連ドラで人気上昇中の瑛太、「スウィングガールズ」で一躍ブレイクした上野樹理など、フレッシュな顔ぶれ。また、エンディングテーマはTommy heavenly6が書き下ろしている。

 タイムマシン映画は数多くあるけど、昨日と今日だけの往復でチマチマ展開するのは珍しい。といっても、伏線の張り方やテンポのよいセリフ、複雑だけど無駄のない展開、本広監督ならではの小ネタ満載で、確認のためにもう一度必ず観たくなる作品である。

 DVDはスタンダード・エディションとプレミアム・コレクターズ・エディションの2種類。3枚組のプレミアム版はメイキング・ドキュメンタリー「タイムマシン」、WEBで公開されたショートメイキング「サマータイムマシンの作り方」、SF研メンバー曽我役の永野宗典と未来人・田村役の本多力がロケ地の香川県を再び訪ね、11カ所のロケーションMAPを解説する「SF研と周る街」、全国縦断舞台挨拶&キャンペーン、時の番人“神様”の隠された出演フッテージ集「神様」ほか、SF研のメンバーが、部室で本編を観ながら撮影時のマル禁話をたっぷり語る史上初のインタラクティブ映像コメンタリーなどボリューム満点。本広監督監修による舞台版「サマータイムマシン・ブルース2005」も同時リリースされるので、あわせてどうぞ。なお、スタンダード・エディションは初回限定生産分が終了次第、3990円になります。

関連サイト:http://stmb.playxmovie.com/(公式サイト)

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