金属蒸着仕上げのスリムボディ――“新DVDカムWooo”「DZ-GX3300」:春のビデオカメラ特集(3/3 ページ)
“DVDカメラの完成形”と日立製作所が自負するのが、DVDカムWoooの新モデル「DZ-GX3300」。本体のスリムさはそのままに331万画素CCDを搭載し、動画・静止画とも表現力を高めたという。その実力は?
素早い撮影再開が行える新機能“秒撮”
新しく搭載された機能としては、“秒殺”ならぬ“秒撮”が挙げられる。これはパナソニックDIGICAMの「クイックスタート」と同様の機能で、全体の電源を落とさずに、いわゆる“スタンバイ状態”にとどめることで、素早く撮影再開を行えるようにしている。復帰時間も約1秒とまさしく“秒撮”だ。
このモードでは撮影時(ファインダー使用)の約半分の電力を消費してしまうが、あらかじめ設定しておくのではなく、「秒撮」ボタンを押せばスタンバイに入るという仕組みなので、容易に電源オフと使い分けられる。また、ファインダーの上に配置された秒撮ボタンはサイズも大きめで、さらに、モードに入ると青く点灯するので、わかりやすい。
DVDカメラの分野では先頭を走ってきた日立製作所の「DVDカムWooo」だが、ここにきて、他社の追い上げもかなり激しくなっている。この「DZ-GX3300」でうまくかわしたいところだが、明確なアピールポイントに欠ける印象は否めない。高画素・高画質化には、同社だけでなく、いずれのメーカーも力を入れているし、スリム・軽量という面だけならキヤノンの「DC20」(幅は同じ48ミリ。新製品の「DC40」はかなり太ってしまったが)に及ばない。
もちろん、多彩なメディアへの対応や、軽量コンパクトなボディにバランスよく性能を搭載した点などが、最大の特徴といえるのだが、戦国時代に入ったともいえるDVDカメラの世界で生き残るためには、もう少しはっきりとした主張が必要かもしれない。
ビデオ撮影のサンプル画像
静止画撮影のサンプル画像
内蔵フラッシュでの撮影
関連記事
- 1秒ですぐ撮れる“秒撮”DVDビデオカメラ――日立、新DVDカムWooo
- レビュー:衝撃を受けても撮影し続けるHDDビデオカメラ――ソニー「DCR-SR100」
日本ビクター「Everio」、東芝「gigashot」に続き、ソニーからも記録メディアにHDDを採用したビデオカメラ、“ハードディスクハンディカム”が登場した。ソニー初のHDDビデオカメラの実力は? - レビュー:DVDライター直結でPCレスDVD作成――HDDムービー“新Everio”「GZ-MG67」
1.8インチ内蔵型HDD採用の“Everio”GZ-MGシリーズに、新製品「GZ-MG77」「GZ-MG67」が登場した。従来機種の「GZ-MG70」「GZ-MG40/50」の“いいとこどり”的な機能に加え、新たにダイレクトDVD機能も搭載した。 - レビュー:クリアビッドCMOSによる高画質への新アプローチ――DVDハンディカム「DVD505」
高解像度&高感度を両立した新開発「クリアビッドCMOS」採用のソニーDVDビデオカメラ「DCR-DVD505」。CMOSならではの高速読み出し性能を利用した、動画/高解像度静止画の同時撮影やなめらかスロー録画といった機能も搭載した。 - レビュー:“より高画質”を手軽に――松下3CCD搭載DVカメラ「NV-GS500」
DIGICAM新製品「NV-GS300」「NV-GS500」が発表された。“高画質・コンパクトの両立”を目指し、3CCD、光学式手ブレ補正を継承しつつ、さらなるコンパクト化が図られている。ここでは1/4.7型CCD搭載の上位機種「NV-GS500」を取り上げよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.