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新ルール適用で技が多彩に――ROBO-ONE第9回大会っぽいかもしれない(4/4 ページ)

3月17日から19日まで、パナソニックセンターで二足歩行ロボットの格闘競技大会「ROBO-ONE第9回大会」が開催された。最近の大会では、自らを相手にぶつける「捨て身技」の応酬が増えていたが、今回から新ルールが適用される。

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決勝「マジンガア」v.s.「ダイナマイザー」

 ROBO-ONEの常連同士のライバル対決だ。いつも上位に名前を連ねる両者だが、奇しくもどちらも最高が準優勝なのだ。初優勝をかけての戦いとなった。

 決勝は、いきなり双方がダイビングをするというほどの積極的なスタイルで幕を開けた。まともなパンチでは相手を倒すことはできないとみたのか、両者ともに捨て身技を繰り出し続けるが、有効にはならない。しかし35秒、マジンガアの背後についたダイナマイザーの回転蹴りが、相手の脚を綺麗にとらえる。マジンガアダウン。

 1分、マジンガアは強烈なパンチ連打を繰り出す。マスタースレーブ方式なので、このとき操縦者も空中を殴っているのだ。ダイナマイザーはかがんだ姿勢でこらえるものの、そこを叩かれたときにひざが接地してしまう。これはダウンだ。

 さらに2分、マジンガアは背後に駆け寄ってきたダイナマイザーにタイミングを合わせて、ダイビング。2つ目のダウンを奪う。

 そして2分40秒、マジンガアの振り回すようなパンチがダイナマイザーにあたり、相手を倒す。レフェリーは(たぶん、ちょっと浅いかと)一瞬考えた後にダウンを宣言。3ダウンで、マジンガアが勝利となった。

 ダイナマイザーの操縦者によれば、最初のダウンを奪ったところで(優勝賞金の)百万円がちらついたとのこと。ここまで的確な操縦で勝ち上がって来た彼に、それでスキができたのかもしれない。

 宇宙大会の発表のあと、この試合を観戦していた中須賀教授曰く「この動きを見ていると、5年後に宇宙に行くのは夢ではないような気がしてきました」。すっかり洗脳されたようだ。

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