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第44回 人物の撮り方と写り方の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

人物を撮るときって、アップだったり全身だったりといろいろパターンはあるけれど、撮り方ひとつで顔の形から雰囲気まで変わってくるのだ。コツを押さえて、恋人や家族をよりステキに撮ってあげよう。

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いろんな写真を撮ってみよう。

 では最後に、顔のアップだけじゃなくいろんな写真を撮ってみよう。

 例えば全身写真。

 普通に撮っても単なる観光写真で面白くもなんともない。

 でも山の中のやや寂れた古道(ここは極楽寺坂の切通)で、手にコートを持って寂れた感じで立ってもらったらこんな風に雰囲気が出てくる。

 ちょっとやり過ぎたのでもうちょっとアップで。

 普通の全身写真でもちょっとテイストが違ってくるでしょう。

 先ほど、顔を斜めに向けるときは背中側に空間を作らないと書いたけれども、基本は視線。振り返った写真は背中側に空間を作るといい。

 今回は正面からの写真が多かったけど、その場所の雰囲気を出したいときは正面からじゃなくてもいい。

 こうすると古い木の建物の感じが出るのだ。曇天下の古いお堂ってことで暗めの雰囲気で撮ってみた。先ほど、背景が暗いと顔が明るく写りすぎるという話をしたけど、こういう場所では特に注意。

 地蔵堂の前に座ってもらって撮ったのだけど、背景が暗いので見事に被写体が白くとんでしまった。

 そういうときは大胆に暗くする。


マイナス1.3の露出補正をかけて撮ったのがこちら

 すごく渋い感じになるのが分かるかと思う。ただ、両端に禁煙マークやどこぞの誰かが置いていったリュックが写ってしまったので、もうちょっと寄ってみることに。

 真正面からまっすぐ撮ったつもりだけど、後ろの扉か座ってる縁側かどちらかが微妙に傾いてるので不安定な感じになっちゃいました。まあそれはしょうがあるまい。

 コンパクトデジカメを利用しても天気が悪くても、ちょっと工夫すればいつもと違ったポートレートになるのだ。

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