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貧しい少女が花街一の芸者へ、彼女を支えたのは一途な愛――「SAYURI」新作DVD情報

チャン・ツィイー、ミシェル・ヨー、コン・リーらアジアン・ビューティーたちが花柳界を華やかに演じる。純愛、その裏にはドロドロの愛憎劇もあり。外国人から見た艶やかな日本の美しさに思わずうっとり。

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SAYURI

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 1997年に発表されたアーサー・ゴールデンのベストセラー小説「Memoirs of a Geisha」(日本語翻訳タイトル「さゆり」)を映像化。映画化権を獲得したスティーブン・スピルバーグが監督する予定だったが、ほかのプロジェクトが目白押しで長年棚上げになっていた。紆余曲折を経て、スピルバーグは製作総指揮に回り、「シカゴ」でアカデミー賞6部門に輝いたロブ・マーシャルを監督に起用。20世紀初頭の激動の日本を舞台に、ひとりの芸者の成長と純愛が綴られる。

 貧しい家に生まれた千代は9歳で置屋に売られ、下働きしていた。置屋では稼ぎ頭の初桃やおかあさんと呼ばれる女主人に厳しくあたられる毎日。過酷な労働やイジメに耐え切れず、千代はほかの置屋にいる姉と逃亡しようとするが失敗してしまう。逃亡の失敗で芸者になる道を閉ざされ、さらに両親の死を知った千代は希望を失う。

 そんな中、会長さんと呼ばれる紳士に励まされたことで、彼女はいつしか一流の芸者になって彼に再会したいと思うのだった。時が経ち、15歳になった千代は、芸者の中でもトップクラスの豆葉に指導を受け、さゆりとして花柳界デビューを果たす。その美貌から瞬く間にトップの芸者となり、会長とついに再会するが……。

 ヒロインのさゆり役を可憐に演じるのは、「LOVERS」のアジアン・ビューティーことチャン・ツィイー。初桃には大女優のコン・リーが扮し、鬼気迫る演技をみせている。豆葉を演じたミシェル・ヨーは凛とした美しさを発揮。桃井かおりは置屋を仕切るボス役を貫禄たっぷりに熱演。さゆりが思いを寄せる会長を「ラスト サムライ」「バットマン ビギンズ」の渡辺謙が演じるほか、会長の親友でさゆりに恋焦がれる男性・延には役所広司が扮し、まさにアジアを代表する演技派スターが集結している。

 全編英語で、時おり「おかあさん」「ハイ」など日本語が交じるのは確かに違和感がある。でも、伝統的な日本ではなく、ハリウッド監督が描く日本をテーマにした美しき幻想世界、と最初から割り切ってしまえば、美しく艶やかなビジュアルは一見の価値あり。

 豪華絢爛な着物を着てエレガントに舞うその裏側には、女たちの足の引っ張り合いがある。さゆりの一途な愛+ドロドロの愛憎劇としても見応え十分だ。今まで知らなかった花柳界の仕来たりなども興味深い。

 DVDは通常版、2枚組のプレミアム・エディション、3枚組のメモワール・ボックスの3種類でリリース。プレミアム・エディションには「さゆりの旅:小説から映画へ」「日本への旅」「芸者になるための集中特訓」「芸者の様相」「回想の音楽」「芸者の踊り」「花街を建てる」「芸者の世界」「相撲の道」「ロブ・マーシャル」「シェフ、ノブ松久との一日」など約120分に及ぶ映像特典を収録。さらにメモリアル・ボックスには日本のみの映像特典を予定している。

関連サイト:http://www.movies.co.jp/sayuri/(公式サイト)

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