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広角も望遠もブレ補正も接写もOK――リコー「Caplio R4」レビュー(3/5 ページ)

リコー「Caplio R4」は、昨秋発売の「Caplio R3」から画素数アップなどを図った“全部入り”デジカメ。手ブレ補正付きの光学7.1倍ズームを使ってどんな写真が撮れるのか。じっくりと検証してみよう。

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てきぱき作動するハイブリッドAF

 AFは、コンパクトデジカメで一般的なCCD-AFに加え、外光センサーAFを併用するハイブリッド方式を採用。ズームのワイド側でもテレ側でもてきぱきと作動する。ただし高速レスポンスの代償として、AFの作動音が大きい。加えて、起動やズーミングの際のレンズの繰り出し音もうるさい。ジィージィーと蝉のような音が鳴る。

 屋外ではあまり気にならないが、静かな場所、例えば結婚式場などで使うのは少々気が引ける。隣にビデオカメラマンがいたら迷惑かもしれない。この大きな作動音は、正直不満ではあるが、個性のひとつと思って割り切るしかない。音が写真に写るわけでもないし。

 それより気になったのは、ズームのワイド端使用時に、画面の左上と左下に小さなケラレが生じる場合があったこと。個体による不具合ということで、貸出機を交換してもらったが、借りた3台のうち2台で同様の症状が出たのは、ちょっと心配になる。たまたま運が悪かっただけならいいが。

 各種機能の操作性は、使いやすくまとまっている。背面十字ボタンの上を押すと、通常モードからシーンモードへの変更ができ、その左上のADJ.ボタンでは主要な機能に素早くアクセスできる。液晶モニターは、暗い場所ではゲインアップによって表示がノイジーになるが、明るい屋外ではまずまずの視認性を確保している。

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電源を入れるとバリアが開き、レンズ部が約24ミリほどが飛び出る。電源オンから撮影スタンバイまでの時間は実測で約1.7秒とスピーディだ
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ズームをテレ端にするとさらにレンズが繰り出す。内部構造は「ダブルリトラクティングレンズシステム」と呼ばれるもので、レンズ群の一部を振り子のようにスイングさせて収納することで、これほど長いレンズをコンパクトボディにまとめている
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ADJ.ボタンを押すと、露出補正とホワイトバランスの2機能をメニュー画面を呼び出さずダイレクトに変更できる。またISO感度やフォーカス方式などのほかの機能を3番目と4番目に割り当てることも可能
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記録メディアはSDメモリーカードで、バッテリーはCaplio R3やCaplio R30と共通のリチウムイオン充電池「DB-60」を採用。余談だが、松下電器産業の「DMC-FX8/9/01」などで使われている電池と同じ形状と容量だ。推奨はしないが入れ替えても使用できる

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