“薫りたつ空気感”を伝える、パイオニアのフルHD 50V型プラズマ(2/2 ページ)
パイオニアは50V型では世界初となるフルHDプラズマディスプレイ「PDP-5000EX」と、プラズマテレビの新製品「PDP-507HX」(50V型)「PDP-427HX」(42V型)を発売する。高画質化をより進めたほか、テレビは扱いやすさを向上させる新機能も搭載。
“コンテンツを徹底的に楽しむ”プラズマテレビ「PDP-507HX」「PDP-427HX」
プラズマテレビの新製品「PDP-507HX」「PDP-427HX」は、それぞれ解像度1365×768(PDP-507HX)、1024×768(PDP-427HX)のハイビジョン対応パネルを搭載したモデル。
プラズマパネルの「P.U.R.E. Black Panel」、駆動回路の「P.U.R.E. DriveII」など基本的な要素は、2005年夏モデル「PDP-436HD」などと同様だが、それぞれに改良が加えられた。
P.U.R.E. Black Panelは新蛍光体とパネル材料の改善によって、発光効率(従来モデル比20%向上)と色域再現性(NTSC比106% PDP-507HX)を向上、明るさ感や黒の表現力、映像全体の質感を高めた。ダイレクトカラーフィルターも採用されているが、特性を改良することで、明コントラストを10%向上させた(暗コントラスト比は4000:1 PDP-507HX)。
P.U.R.E. DriveIIは既存機能に加え、絵柄にあわせた色合いを自動調整する「インテリジェントカラー」を搭載、肌色や芝生の色合いなどがより自然に映し出されるようになった。また、ソース側の影響で発止するブロック状のノイズを低減する「BNR」(ブロックノイズリダクション)も搭載した。
テレビチューナーは3波対応デジタルチューナーを2基搭載し、画面分割機能を利用しての2番組同時視聴やレコーダーを接続しての裏番組録画が可能だ。インタフェースにはD4、S2などのほか、24ヘルツ/10ビット処理対応のHDMIも備える。
省スペース/低消費電力も新製品の特徴。PDP-427HXは本体重量29キロと「42V型で初めて」(同社)30キロを下回ったほか、PDP-507HXも37.4キロと、40キロを切った。消費電力についても、PDP-507HXが365キロワットアワー、PDP-427HXが266キロワットアワー(いずれも年間消費電力量)と、クラス最低レベルとなっている。
本体サイズはPDP-427HXが1040(幅)×679(高さ)×115(厚さ)ミリ、PDP-507HXが1224(幅)×795(高さ)×115(厚さ)ミリ。PDP-427HXには新開発ユニットを採用したスリムスピーカーを搭載する。
リモコンのボタン1つで、HDDレコーダーの起動からテレビの入力切りかえを自動で行い、即座にHDDの録画済み番組が試聴できるようになる「レコーダーホットリンク」を搭載したほか(2002年以降の同社製レコーダー接続時に限る)、リモコンには「音楽」「アニメ」「映画」「スポーツ」の各ボタンが設けられており、押すだけでジャンル検索(および視聴、録画)が行える「快速番組サーチ」も備え、操作性を向上させた。
同社では放送のデジタル化やHD DVD/Blu-ray Discに代表されるパッケージの進化によって、2009年度には40インチ以上のハイビジョン対応プラズマディスプレイの市場規模は全世界で1680万台レベルに到達すると予測、国内で20%のシェア獲得を狙う。フルHDパネルを搭載したプラズマ“テレビ”は発表されなかったが、同社では「放送のHD化も進んでおり、検討したい」と、今後の検討課題とする意向を明らかにしている。
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