東芝、DVDレコーダーの新ブランド“VARDIA”立ち上げ(2/2 ページ)
東芝は、デジタル放送対応HDD&DVDレコーダーの新ブランドとして「VARDIA」(ヴァルディア)を発表した。あわせて、デジタル放送の2番組同時録画に対応する“デジタルW録”の「RD-XD92D/72D」の2製品をリリース。5月下旬に発売する予定だ。
デジタルW録の搭載に伴い、自動録画機能の「おまかせ自動録画」、シーンの変わり目にチャプターを自動設定する「マジックチャプター」「おまかせプレイリスト」などRDシリーズの特徴的な機能がデジタル放送対応を果たした。本編自動チャプター分割をオンにして予約録画すると、本編だけを集めたプレイリストを自動生成してくれる(TS1、VRのみ)。
各放送をシームレスに表示できるWEPG(電子番組表)は従来モデルから継承。地上デジタル放送やスカパー!チャンネルまで全放送の一括表示はもちろん、各放送メディアごとの絞り込みやユーザー設定による絞り込み表示が行える。なお、スカパー!チャンネルの設定時にポップアップ画面から設定したいチャンネルを選ぶだけで指定できるようになるなど(従来はch番号を直接入力)、使い勝手に配慮した細かいアップデートも見られる。
このほか、イベント情報や広告をネット経由でプッシュ配信する「おすすめサービス」が新たに写真表示に対応。RD-X6に採用されたDLNAガイドラインのメディアサーバ機能は「標準的に」(同社)搭載されている。ただし、ネットワーク伝送できる番組はアナログ地上波などのコピーフリー番組のみ。東芝デジタルメディアネットワーク社デジタルAV事業部DAV商品企画部の伊藤眞一部長によると、DTCP-IPのサポートについては、将来的なアップデートによる追加の可否も含めて「未定」という。
出力端子は、HDMI(Ver.1.2a)×1のほか、D4×1、Sビデオ×2系統など。XD92Dはi.Link(TS出力)を備え、D-VHSなどへのムーブに対応する。一方の入力端子は、S端子/コンポジット×3系統とD1入力×1系統など。XD92Dは前面DV端子も備えた。
同社では、新ブランドと“デジタルW録”対応機の投入により、DVDレコーダーのデジタルハイビジョンチューナー内蔵カテゴリで2006年度に30%以上のシェアを獲得したい考えだ。なお、HD-DVD搭載モデルに関しては「現在、鋭意開発中。発売時期に関する発言は控えたい」(豊原氏)とするに止めた。
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