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恐怖の“エレクター拡張したい症候群”コラム(2/2 ページ)

新しいAV機器を購入したりすると、AVラックまでリニューアルしたくなる。ついついパーツを買い込み、予算をオーバーしてしまう。そんな経験、ありませんか? それは「拡張したい症候群」の初期症状かもしれません。

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 今回のリニューアルも、あるパーツがきっかけだった。それは、エレクターが昨年発売した「フローティングジョイント」。アルミニウム製の頑丈なアームの片側にポストを通す穴があり、もう一方は棚板を載せる凸部が用意されている。棚板の上からトップスクリューボルトで固定すると、間口の異なるシェルフを繋げることができるパーツだ。

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「フローティングジョイント」。組み付けるとアームが斜めになるため、ポストを共有した場合でも同じ高さに棚板を設置できるのもメリット。見栄えもよろしい

 それまでのラックは、高さ1900ミリのポストに1200(幅)×450(奥行き)ミリのシェルフ(棚板)を4枚取り付けてテレビやAVアンプを設置し、ポストを共用しつつ左右に450×450ミリの棚板を3段ずつ配置した、いわば3ボックス構造。左右のシェルフはスピーカーのスタンドを兼ねていた(防振用マット付き)。

 しかし、テレビよりも上にDVDレコーダーなどを置いていたため、正面から見るとスパゲッティ状態のケーブル類がまる見え。ときどき+Dライフスタイルの記事にもラックの写真が載っていたので「汚ねーな」などと感じていた読者もいたことだろう。

 また、ケーブルを繋ぎ替える場合は上から覗き込むようにして作業をしなければならず、メンテナンス性が悪い。仕事柄、新製品の試用機などを借りる機会も多く、(個人的に)大きな課題となっていた。ただし、一番上の棚に液晶プロジェクターを設置しているため、キャスターを付けてラックそのものを動かすのは望ましくない。動かすたびにフォーカスが狂ってしまうからだ。

 そこで考えた。キャスター付きのラックを別に作り、メインのラックに“入れ子”状態にすればいい。つまり、外側の“親ラック”は固定式、内側の“子ラック”は移動可能として、DVDレコーダーやAVアンプは子ラックに置く。子ラックだけを引き出せば、必要なときに背面端子にアクセスできるというわけ。もちろん、アイデアはエレクターのカタログから拝借した。

 しかも、フローティングジョイントを使って親ラックの幅をちょっと広げてやれば、既にある同じ幅の棚を子ラックに流用できる。早速、150ミリ長(ほかに75ミリ長もある)のフローティングジョイントと子ラック用の短いポストを購入。週末をツブして、AVラックを再構成した。

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こんな感じになりました

 で、完成したのが上の写真。棚板は追加購入せずに済み、見栄えも良くなった。と本人は思っているのだが、いかがだろう。ちなみに、テレビが載っているパンチングシェルフは、前回「拡張したい症候群」の発作が起きた時に購入したもの。フローティングジョイントのトップスクリューボルトとイイ感じにマッチしている。

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イイ感じにメタリック
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新しい機材をメーカーに借りたときは、子ラックを引き出してその上に設置する。これで新製品を試用ざんまい。記事を書く必要さえなければ天国だ……
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でも、機材が集中したため、背面のスパゲッティ度も飛躍的に向上

 さらに今回は、「どうせ全バラするのなら」と思い、小物やケーブル類を整理するためのハーフシェルフ(奥行きが半分)やバスケットシェルフまで追加してしまった。追加投資額は合わせて3万円弱。よくよく考えたら、安いシェルフがいくつも買える値段じゃないか。恐るべし。エレクター拡張したい症候群。

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