PCの音楽ライブラリを家族で楽しむ――“TRANSGEAR”「APX-300」:レビュー(1/2 ページ)
長瀬産業の“TRANSGEAR”「APX-300」は、音楽再生だけに特化したネットワークオーディオプレーヤー。PCの音楽ライブラリをリビングから気軽に再生できるのがウリで、設定も容易だ。
長瀬産業の“TRANSGEAR”「APX-300」はDLNAに対応したネットワークオーディオプレーヤー。メディアプレーヤーといえば、PCのHDDに収納された映像をリビングのテレビに映し出す用途をメインとする製品が多いが、音楽だけの再生に特化した製品はそう多くない。
iPodなどの普及でPCに音楽ライブラリを構築しているユーザーも多いと思われるが、そのライブラリをリビングのオーディオ機器で気軽に再生できるのは想像以上に楽しいものだ(アップルコンピュータの「AirMac Express」を導入しているユーザーはすでに実感しているはず)。
とはいえ、家庭内LANへの導入や操作が面倒では楽しさも半減してしまう。どれだけスムーズに利用できるか、試してみた。
シンプルな本体、操作はリモコンで
まずは本体を見てみる。折りたたむと本体に収納できる液晶ディスプレイを備えた本体はノベル判書籍ほどの大きさで、サイズは158(幅)×98(奥行き)×30(高さ)ミリ、300グラム。アルミの地肌をいかしたシンプルな仕上げとなっているが、カドの処理など細部に目をやると、少しばかり武骨すぎる気もする。
ネットワークは10/100Base BASE-T/TXの有線とIEEE 802.11b/gの無線に対応しており、背面にはイーサネットポートを備える。音声出力はRCA×1系統のみとなっているが、コンパクトなアンプ一体型スピーカーなども接続できるよう、ステレオミニも欲しかったところだ(パッケージにはRCA―ステレオミニの変換ケーブルも付属している)。
本体にボタン類は一切用意されておらず、操作はすべてリモコンから行う。ボタン数は多く、煩雑な印象を受けるが、メイン画面を呼び出す「HOME」、設定画面を呼び出す「SYSTEM」など、基本的には1ボタン=1機能の割り当てになっており、慣れれば快適に操作できる。
対応する音楽ファイルの形式はMP3/WMA/AAC/RealAudio/OggVorbisで、付属のライブラリソフト「Ultimate CS」にHDD内の楽曲を登録すれば、本製品からの再生が行えるようになる。登録はフォルダごとにまとめて行えるので、「マイミュージック」をまるごと登録してしまってもいいだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.