ロケフリはどこまで広がるか:LifeStyle Weekly Access Top10
ワールドカップの開催を間もなくに控えた影響かテレビ関連の記事が人気を集めたが、個人的に注目したいのが「ロケーションフリー」に関する話題。当初のWindowsとPSP、今回のMac OSとPDAと利用フィールドを広げた“ロケフリ”、次のターゲットは?
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大画面薄型テレビ購入の際、気を付けたいポイントをまとめたバイヤーズガイドが今週の1位。ユニデンとソニーの液晶テレビレビューもそれぞれ3位と7位に入り、液晶テレビに関する話題が多くランクインした。
ところで、ランクインはしなかったものの今週の話題として興味深いのが、「ロケーションフリー」に関する発表会。ロケーションフリーはテレビやDVDプレーヤーを接続した「ベースステーション」からネットワークで映像を送信し、自宅内はもちろん、外出先でも楽しめるというものだ(「PSP」を“テレビ以上”にするロケーションフリー)。
加賀電子はMac OS用クライアントソフト、ACCESSはPDA(OSはPocket PC 2003以降/Windows Mobile)用ソフトを開発し、初夏にも市場投入する。現在、ローケションフリーを利用するにはベースステーションを購入したうえで、クライアントソフトをインストールしたWindows PCかPSPを組み合わせる必要があるが、これらのソフトでグッと利用範囲が広がることになる。
ローケションフリーの“本家”、ソニーは2006年1月に行われたInternational CESで家庭用テレビを受信機として機能させるレシーバー「Locationfree Box」を展示したほか、ソニー・エリクソンの携帯電話「P990」をクライアントにしたデモも行うなど、家電全般を視野に入れているようだ。まずはMac OSとPDAからの対応となったが、個人的に期待したいのは携帯電話への対応だ。
PDAやPCを常に持ち歩かない人もいるだろうが、携帯電話ならばほぼ間違いなく常時携帯する。帯域幅はネックになるが、無線LANを搭載した携帯電話は既に実用化されているし、最大3.6Mbpsの帯域幅を持つHSPDA携帯「N902iX HIGH-SPEED」も間もなく販売開始される。
外出先、しかも携帯の小さな画面でテレビを見て楽しいか?という問いかけもあるだろうが、自宅レコーダーのHDDがすぐさま一杯になる人も多いはずで、ちょっとした空き時間を利用し、携帯電話で録画した番組をチェック――という使い方にも需要はあると思う。
気になるのはメーカーの意向だが、ACCESSの荒川亨氏(代表取締役兼CEO)は「今後は携帯電話を含むあらゆる情報家電でロケーションフリーを推進していくべく製品開発を行っていく」とコメントしており、期待できそうだ。
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