より快適にテレビを見るための“スゴ録”「RDZ-D97A」:レビュー(1/5 ページ)
「RDZ-D97A」は、ソニー「スゴ録」の2006年春夏モデルのフラッグシップ。基本機能は昨年の冬モデルと同等ながら、「RDR-AX75」で採用された「おでかけ・スゴ録」機能を搭載するなど、録画した番組を快適に「見る」ための機能追加が行われている。
ソニーの「RDZ-D97A」は、「スゴ録」の2006年春夏モデルのフラグシップモデルだ。「RDZ-D90」の後継モデルという位置づけ。型番末尾の「A」は「MPEG-4 AVC」――つまり「おでかけ・スゴ録」搭載モデルであることを示している。今回は製品版を試用した。
デザインは2005年冬モデルからほぼ継承。RD-ZD97Aのみがブラックで、ハイエンドらしい渋めのデザインだ。下位モデルとなるRDZ-D87はシルバー+ブラック、RDZ-D77Aはシルバーとなっている
新ラインアップを2005年冬モデルと比較すると、「RDZ-D90」から「RDZ-D97A」へ、「RDZ-D70」が「RDZ-D77A」に置き換えられたほか、ラインアップ上(型番上)中間に位置するモデルとして「RDZ-D87」が追加。一方、エントリーモデルである「RDZ-D50」のアップデートは見送られた形だ。末尾に”A”が付かないRDZ-D87は、HDD容量こそRDZ-D97Aと同じ400Gバイトだが、RDZ-D097Aの外部連携機能となる「おでかけ・スゴ録」やDLNAの「メディアサーバ機能」が搭載されない。つまり、普通のDVDレコーダーとしてスタンドアロンで利用するなら「こちらをどうぞ」というわけだ。これ以外にも高音質化回路などが省略されているが、価格的にはRDZ-D77Aよりも安く販売されている例もあり、使用目的によってはお買い得となっている。
AV出力はS端子付が2系統、D4対応のD端子とコンポーネント、HDMIにくわえ、光と同軸のデジタル音声出力を装備。D端子とコンポーネント出力は同時に利用できるが、アナログ音声出力が2系統のみなので実質は3系統出力といったところ。AV入力は前面にも1系統備え、S端子付きが計3系統。前面のi.Link端子はHDV入力にも対応するが、MPEG2-TS入出力はサポートしない
RDZ-D97Aは、3メディア対応のデジタルチューナーと地上波アナログチューナーの2系統のチューナーを搭載。さまざまな条件で自動録画が可能な「x-おまかせ・まる録」や、取り逃しを防止する番組追跡録画機能を持つ。これら基本的な録画機能やダビング対応メディアなどは2005年冬モデルをほぼ踏襲しているので、今回はとくに触れない。RDZ-D90のレビューも参考にしてほしい。なお今回からはDVD-RAMの再生にも対応した。
特徴的なのは、録画番組を「見る」ことにこだわった点だ。録画番組を「PSP」(のメモリースティックPRO Duo)に転送して再生できる「おでかけ・スゴ録」、録画番組のハイライトシーンを自動検出して短時間で視聴できる「ダイジェスト再生」、LAN接続されたPCや対応クライアントで録画番組の再生を可能にする「DLNA対応ホームサーバ機能」の3つの機能が追加された。また「録る」という点でも、ほぼリアルタイムに録画予約が可能な携帯電話録画予約機能を追加している。
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