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レコ協、2006年第1四半期 音楽配信売り上げ実績を発表
日本レコード協会は協会加盟42社の集計による2006年度第1四半期の音楽配信売り上げ実績を発表した。PC/携帯向けのいずれも増加しているが、携帯向けは鈍化傾向も現れ始めている。
日本レコード協会は5月29日、協会加盟42社の集計による2006年度第1四半期の音楽配信売り上げ実績を発表した。PC向け音楽配信/携帯向け音楽配信のいずれも好調で、合計金額は前年同時期183%の121億7321万円。
協会が2月に発表した2005年第4四半期の数値と比較すると、ダウンロード回数はPC向けは496万件から591万件、携帯電話向けは7740万件から8303万件へと伸長し、金額ではPC向けが8億7045万円から12億2049万円、携帯向けが95億6924万円から109億2872万円へと成長している。
2005年Q4〜2006年Q1配信件数 |
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配信件数 | 2005Q4 | 2006Q1 | 成長率 |
PC向け配信 | 496万件 | 591万件 | 119% |
携帯向け配信 | 7740万件 | 8303万件 | 107% |
2005年Q4〜2006年Q1売り上げ |
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売上金額 | 2005Q4 | 2006Q1 | 成長率 |
PC向け配信 | 8億7045万円 | 12億2049万円 | 140% |
携帯向け配信 | 95億6924万円 | 109億2872万円 | 114% |
しかし、それぞれの成長率に着目してみると、件数ベースではPC向けが119%、携帯向けが107%、金額ベースではPC向けが140%、携帯向けが114%となっており、着メロが市場を引っぱってきた携帯向け音楽配信に一時の勢いはないことが分かる。
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